出会い
Trick03_なんだこの炎は!!
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倒れ込む
瞬間を見た。
その光景に目を奪われていると
「ちょっと大人しくしてもらうぜ!」
2人に迫りくる男がいた。男からは明らかに悪意があり、初春と佐天は
本能的に恐怖して動けなくなってしまった。
「きゃーっ!」
悲鳴の方を見ると初春と佐天に掴みかかろうとする男がいた。
「初春! 佐天さん!」
「しまった!? なんとかしないと!」
御坂は電撃の槍を、白井はテレポートの演算を始めた。
しかし、二人が行動するよりも先に、襲いかかった男の姿が消えた。
次に聞こえたのは壁に何かが激突する音。
「危なかったですね」
「「え?」」
襲われかけた2人は、恐る恐る目を開けた。
2人の前にいたのは足を振り抜いたポーズを取った西折だった。
音がした方を見ると襲いかかった男が倒れる。
先程の音から考えて壁に激突したのだろう。
「怪我はないですか?」
「は、はい、大丈夫です。佐天さんはどうですか?」
「私も大丈夫」
「それはよかった」
安堵する2人。しかし、白井と御坂は驚いていた。
西折は私達の後ろにいたはずだっだ。
佐天たちとの距離は10メートル。男が2人を襲うまで1秒の時間もなかったはずだ。
(距離を一瞬で移動しましたの!? やはりあの方はテレポーター?)
「風紀委員の・・テレポーターの方」
「は、はい!」
「誘拐犯の拘束は任せていいですか? 私は子供の無事の確認をします」
「わかりましたわ! お任せください!」
白井は突然呼ばれて驚いたようだが、西折の頼みは風紀委員の仕事なので
快く了解した。
西折は車へと向かった。ちょうどその時に車のドアが開き子供が出てきた。
縄で縛られていなかったために自分で出てきていた。
特徴の通り、子供は赤い髪をした、
そして顔を涙と鼻水でぐしゃぐしゃにした女の子だった。
西折は子供に近付き、膝を付いて同じ目線になって優しく話しかけた。
「≪氏神ジュディス≫ちゃんだね?お兄さんは君のお母さんに
頼まれて探しに来たんだ。
恐い思いをしたみたいだけど、もう大丈夫。お母さんの所に帰ろう」
「お"母ざんは、ヒック。私のごとな"んで、嫌いだもん。探すはずないよ、ヒック」
涙のせいでちゃんとしゃべれず、少女は嗚咽を交えながら言った。
「こんなことないよ。周りの大人はジュディスちゃんは家出と考えたみたいだけど
お母さんは『誘拐だから急いで探して』ってお兄ちゃんにいったんだよ。
そんなお母さんが嫌いと思ってるはずないよ。
けんかしたら、ちゃんと仲直りしないといけないし、
ジュデ
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