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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter1「ミッドチルダ」
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「ルドガー・ウィル・クルスニクです。よろしくはやてさん」

「はやてでええよ」

シャマルからの紹介があったとはいえ一応ルドガーも名乗り返す。とても元気な人だなと思う。見た感じでは自分と同じくらいの年齢だろう。何となくだがはやての雰囲気は幼なじみでもあるノヴァを思い浮かべてしまう。いやノヴァの方がはやて以上にはっちゃけていたな・・・おまけに空気が全く読めない・・・・・それはともかく

「聞きたい事があるんだ。あんた達は本当にエレンピオスもリーゼ・マクシアも知らないのか?」

「エレ・・どういう事や?」

「ルドガー君が今までいた場所みたいです」

シャマルの説明ではやての目が先程までのお気楽な感じから少し考えるような表情へと変わる。暫くすると結論が出たようで自分の立てた仮説を語りだす。

「ルドガー君落ち着いて聞いてや?ルドガー君はルドガー君が今までいた世界とはまた違う世界に飛ばされたんや」

「違う・・世界?」

突拍子のない話がまた飛び込んできたなと思いながらもルドガーは黙ってはやての説明に耳を傾ける。はやてはルドガーに分かりやすく次元世界についてと時空管理局、魔法、ルドガーが異世界渡航者など次元世界の人間なら誰でも知っているような事を説明した。ルドガーもまた自分のいた世界について語りだす。彼女達からしたら世界が2つある事事態はあまり驚きがなかったようだが、精霊については驚いたようだった。話を聞いたルドガーは分史世界とは全く違いそれぞれの世界が独立して存在している上に互いに自由に接する事ができる事に驚いてしまう。

(分史世界も次元世界と同じ理屈の存在だったら、ミラみたいな事にもならなかったんだろうな・・・・)

ルドガーは次元世界の成り立ちを知り自分の世界も同じようなものだったら良かったなとifを思い浮かべてしまう。だが直ぐにその思いを頭から捨てる。自分はそのifである分史世界を骸殻の力を使い破壊し続けた人間だ。そんな男がそんな幻想を考えるだけで矛盾している。

「それでこの次元世界の中には管理外世界を含めた世界にもエレンピオスもリーゼ・マクシアもないのか?」

「んー局のデータベースにアクセスしても全くそのキーワードが引っ掛からへん・・・こんなの初めてだわ」

「そうか・・・」

普通ならここは落ち込むところなのだろう。だがルドガーは違った。彼は自分の世界では時歪の因子として消滅=死亡している。そんな人間が仮に元の世界が見つかっても帰れるのだろうか?それにあの世界でルドガーは時歪の因子・・・もしルドガーが再び足を踏み入れたら何が起こるかわからないのだ。ならこの世界に永遠にいた方が安心なのだ。

「ルドガー君の世界は見つかるか見つからないかは別として管理局が捜索する事になると思うよ。それと
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