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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第20箱 残された者たち
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を流しているのだろうと。
そんなめだかを後ろで見ていたもの…
それは……
「……今のめだかちゃんには、 何言っても聞かないだろうね。 ……それ程、彼の事が心配なんだ。勿論僕も心配だよ……。何せ…彼は僕の妹の恩人なんだから。 ………嫉妬しちゃうけど。」
まぐろさん、彼も劉一の事を心配していたのだ。
だからこそ、黒神の一族にも彼は呼びかけている。
「……泣いているめだかちゃんなんて見たくないな。」
彼の行動理念は【妹】。
妹の為ならば、何でもしよう。
だからこそ……。
「……全身全霊、全力で彼の行方を追おう。」
そして、別の部屋。
その場所は図書館の様な部屋。
そう……くじらの部屋だ。
「けっ… なんだよ… アイツ… 私にあんな説教みたいなことしといて……… いなくなってるじゃねえか!!残されたものは…っとか何とかって、言っていた癖に………アイツ……。」
ここはくじらの部屋…
いつもどおり禁欲に勉強しているところだった。
彼に出会って…
彼女も家族と食事したり、会話したりと…
徐々に心を開くように…なって言ったのだが…
彼の、劉一の失踪を聞いて……再び以前の彼女に戻ったようだった。
「くそっ…なんでこんなに嫌な思いをするんだ…!! 」
目から何かが出てくる。
涙だと言う事は知っていた。
だが、なぜ出てくるのかがどうしても解らなかった。
「くっ……そう……か。………これが、不幸…なのか? ククク… 」
くじらは、その涙を拭う。
その表情は狂気に満ちたかのような表情だった。
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人吉劉一の行方。
それは……一般警察や、人吉家……彼女の勤めている総合病院でも有志を募り、黒神グループも捜索に関わった。
だが……皆の懸命な捜索の成果も上がらず。
彼の行方はわからなかった。
それは何年…何年立っても、彼の生死すら分からない。
そして… 長い長い月日が流れた。
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