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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第八十三話】
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せながら笑顔で母さんに応えたセシリアを見、次はシャルルを紹介することに――。


「じゃあ次は――母さん、彼はシャルル・デュノア君。フランス人で三人目の男子IS操縦者でもあり、俺の部屋のルームメイトだ」

「初めまして『お母さん』――シャルル・デュノアです」


そう屈託のない笑顔で応えたシャルル。

――シャルルも『お母さん』って呼んだな。

……外人さんは皆そうなのか?

友達の親をお母さんって呼ぶのは――。



「シャルルくん…?」

「は、はい……。……?」


母さんがシャルルの名前を呼び、まじまじと見つめて――。


「シャルルくん?少し…良いかしら?」

「は、はい…」


手招きし、母さんとシャルルが俺たちから離れると声が届かない少し奥の方へと移動していった――。


「お母さん…どうしたんだろぅ?」

「……わからん…」


――と言ったが、母さんって何気無く観察力高いからなぁ…初見でシャルルの性別見破るとかしそうだし…何でも、女装してる男子も動きがどこかしら男っぽく見えて、男装した女子も、何気無い仕草とかでわかるとか何とか――。


――と、母さんとシャルル、二人とも戻ってきた。


「うふふ、お待たせぇ」

「お母さん?デュノア君に何か訊いてたの?」

「うん、ちょっとねぇ♪――……うふふ、ヒルトも隅におけないわね?」

「はあ?――シャルル、何か母さんに言われたのか?」

「ん…んと……ヒルト?耳かして…?」

「……?」


シャルルに近寄り、若干屈むとシャルルが耳打ちし始める。

吐息が耳に当たり、少しくすぐったいが我慢した。


「……ヒルトのお母さんに…バレちゃったの…僕の性別……」

「……成る程」


シャルルの耳打ちが終わると、俺は母さんの方へ顔を向けたら――。


「大丈夫よヒルト?悪いようにはしないから」


手を口元に寄せ、楽しそうに笑う母さん――。


「うふふ、セシリアちゃん、シャルルくん、ヒルトや美冬ちゃん、未来ちゃんと仲良くしてあげてねぇ?」

「も、勿論ですわお母様、美冬さんと未来さんはわたくしのお友達ですし、ヒルトさんは……」


そう言葉を濁すセシリア、だが頬が紅潮していた。

――何を照れてるのか解らないが……友達って言いにくいのか?

それとも――やっぱり俺の事が……?

……まさかな、多分俺の自意識過剰なだけだろう。


――と、シャルルも母さんに対して返事をした。


「はい。僕もヒルト君や美冬さん、未来さんにお世話になってるので」


胸に両手を当て、笑顔で応えるシャルル、その様は皆が言うように王子
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