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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第十六幕 「それぞれの思惑は交わることなく」
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と』
ピロリン♪
部屋の中の音が盗聴器を通して聞こえてくる。同時に隠しカメラから映像も。今日も彼女に特別不審な様子は見られない。むしろ年相応、と言った感じだ。
(・・・やはり白か?でもまだ判断を下すには尚早・・・暫く様子見を続けるしかないかしら)
さて、佐藤さんにはこれまた全く自覚がないのだが・・・実は彼女、軽いスパイ疑惑がかけられている。とはいえあくまで軽いもので、そこまで真剣に疑われているわけではないのだが。
何故か?それは彼女が何というか・・・“変”だからである。
IS学園に入るには第一にIS適性、第二に厳しい面接と入試試験、そして第三にISに実際に乗った模擬戦、そして更識家による怪しい所がないかの洗い出しの4つで合格する必要がある。
まずIS適性。これは一般人でも無料で調べることが出来、余りにも適性が低いとそれだけ評価に響く。佐藤さんの適性値はS・・・この時点で実は結構大事件である。何故なら“S”は適正評価の最高値であり、世界を見渡してもヴァルキリー(モンドグロッソ部門優勝者)と呼ばれる5人くらいしかいないからだ。適性はISの経験を積むことで上がることはあるが、彼女は公式記録でIS騎乗経験ゼロにも拘らずこの結果を叩きだした。正直10年に一人とかそういうレベルの逸材だ。
しかも彼女はISの知識を学ぶための予備校などに一切行かず、通信教育の類だけで勉強していたにも拘らず筆記試験で5位という素晴らしい成績を残している。故に学園でもめったに選ばれない“特待生”に選ばれているかなり稀有な人材なのだ。
だが、それが既に怪しい。ISパイロットの中にはIS学園に通う前から企業などに雇われテストパイロットをしている子もいる。そんな子なら試験などわざわざ勉強するまでもなく知っているし、適性も高い子が多い。そういった背景一切なしに急にこんな結果を出すのは、はっきり言って異常だ。
考えられるのは単純に二つ。一つは佐藤さんが類稀なる才能を持っていること。しかし彼女の学生時代を調べてみると、優秀ではあるが飛び抜けているほどではなかった。家族関係、友好関係、周辺からの評価、その他もろもろも割と普通で良い所も悪い所もあまりない。親族にISに関わる人間もいない。報告の一つによるとISパイロットになることには強い憧れを持っていたようで、IS学園設立前後からISの勉強を始めていたという報告もある。その時から隠された才能が開花・・・とも考えにくい。何故なら入試試験には基礎科目も多く含まれる。試験では満点近い成績を出していたのだから学校でも同じくらいの成績が出ているはずである。
彼女の成績を小中学校合わせて調べてみると、常に(全国平均と比べ)上の下・中辺りをふらふらしており周囲が良い点を取っても悪い点を取っても彼女は全く揺るがなかった。つ
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