暁 〜小説投稿サイト〜
【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第十六幕 「それぞれの思惑は交わることなく」
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ゃあお休み〜」

その返事で十分だったのか、それとも単純に話すことが無くなったのか、彼女はそこで話を切り上げた。

「・・・お休みなさい」

赤の他人だというのに何となく接しやすいサトーさん。思えば日本に来るまで寝つきが悪かったのに、この部屋に来てからは良く眠れるような気がする。気付かないうちにサトーさんに心を許していたのだろうか。
・・・眠いし考えてもしょうがない。寝よう。

明日はサトーさんに起こされずに自力で起きられるかな・・・?

〜side out〜



~side ?????~

「ふんふん・・・」
「なぁ、どんな感じなんだ?」
「う〜ん、佐藤さんがべるるんに一方的に話しかけてる感じ〜?」
「一方的って・・・それはベルーナの嫌がることリストに入ってるんじゃ?」
「いや、ちょっとちがうね〜・・・佐藤さんはべるるんに返事とかを期待してないみたいだよ〜?」
「なるほど・・・返事を返さないって分かってるから敢えて会話を成立させようとしない・・・
 そして向こうが乗って来た時だけ会話をするのか。佐藤さんはテクニシャンだな」

「・・・一夏。それに布仏も・・・一体何をしてるんだ?」
「「勉強会(〜)」」
「・・・・・・はぁ、盗聴まがいのことをするのは趣味がいいとはいえんぞ?」

1029号室のドアにべったり張り付く二人を箒が発見したのは数分前。小声で何やら話しながらずっと部屋にいる佐藤さんとデッケンの会話を聞いている。
この二人、デッケンに拒絶されたあの日から毎日のようにタッグで保健室に押し寄せてはあの手この手でデッケンと友好関係を築こうとしている。なんでもクラス内で「ベルーナ君と友達になる会」なる非公式サークルを作って日夜デッケンと仲良くなる方法を模索しているらしい。・・・本人が来るなと言っているのにわざわざ向かっていくのはこの二人のお人よし精神ゆえだろうか。来られる側はいい迷惑だろうが。ユウなんかは会ってすぐ「彼は積極的に近寄られるのが苦手みたいだ」と判断してか時々しか近づいていない。箒の心情からすると、正直ユウの対応の方が正しいと思っている。

「・・・あっ!べるるんが返事を返したよ〜」
「マジか・・・佐藤さんパネぇ・・・な、なに!?佐藤さんが保健室に来ることを許容した・・・だと?」
「すっかり心を許してるね〜・・・これは佐藤さんを直接味方につけるのがいいかな〜」
「・・・もうすぐ消灯時間だ!いい加減に部屋に戻らんか二人とも!」
「「・・・は〜い」」

なお、箒の一声が無かったら二人に佐藤さんの独り言が聞かれるところだったのだが、これも運命のいたずらなのかもしれない。

〜side out〜



〜side 楯無〜

『・・・寝顔可愛いな。写メ撮っておこうっ
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