第5章 契約
第65話 魔眼の邪神
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の使い手が、この世界のシャルル・アルタニャンと繋がりが有るかどうかは判らないけど、小説版三銃士では彼の親友で、更に権力志向の強いアラミス役のアンリ・ダラミツがその魔法の使い手だったと言う事実が判明する。
ここまで状況証拠が揃っていたら、流石に、鎌を掛けるぐらいの事はやって見ても良いと思いますしね。
俺の答えに対して、先ず、ヤツに相応しいパチパチと言う少し軽薄な調子の賞賛が浴びせられる。
そして、
「流石ですね」
それに続く言葉にての賞賛に因り、俺の想像がそう外れて居なかった事が証明された。
但し、そんな事は大きな問題では有りません。
まして、今更、その程度の事が判ったトコロで意味は有りませんから。
何故ならば、オルレアン大公の名誉は既に回復され、タバサが成人した暁にはオルレアン大公家が復興される事は確定済みなのですから。
そうして、オルレアン大公暗殺の実行犯のシャルルとイザークは既に謀反人として家もろとも処分され、アンリ・ダラミツはこうやって、俺の目の前に無残な死体と成って存在する。
最後の一人アルマンは未だ逃亡を続けて居ますが、この雰囲気ならば、向こうの方からのこのこと現れてくれる可能性が高いでしょうから。
「安心して下さい。オルレアン大公暗殺に、僕は直接的には関与していませんから」
相変わらず、無表情。そして、無感動な口調でそう告げて来るヴェルーニー海軍士官。しかし、その向こう側で、妙な東洋的笑みを浮かべるソルジーヴィオの姿が透けて見える。
まして、ヤツは直接関与をしていないとは言いはしましたが、間接的に関与している可能性については言及していません。
この状況の何処に、安心出来る部分が存在しているのか、教えて欲しいぐらいなのですが。
闇。それが、我の名前。
何処かから。
そう。例えば、地震により地面が割れ、断層が出ている場所。
例えば、強い磯の香と、大いなる邪神の寝息を感じられる場所。
例えば、一世紀以上使われた墓場や納骨堂の近くの湿った土の上、などから響いて来て居た意味不明の言葉。
但し、同時に、何故か意味が通じる何モノかの召喚呪文が今……。
境界線を越えた。
そう言えば……。
蒼き月の輝く夜。闇の丘の洞窟の奥にて、一人の生け贄を捧げる事に因って召喚出来る邪神が居ましたか。
そいつの瞳は紅とも、そして緑とも言われている邪神で、精神支配を行う……。
「いいえ」
しかし、何故か、海軍士官の皮を被ったソルジーヴィオが否定する。
何を否定したのかも判らない。しかし、それは確実な否定。
そして、
「未だ、この召
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