魔法先生ネギま!
0264話
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……いや。だがまぁ、あやかがショタコンであるからこそ俺を引き取ったのだと考えれば、文句を言う理由は無いんだけどな。
放課後、今日は珍しく俺1人で帰宅途中だった。あやかは馬術部に、千鶴は天文部にそれぞれ用事があった為だ。夏美は当然の如く演劇部で練習中だ。
色々と部活の誘いはあったが、全て断り帰宅部で通しているので放課後は完全に自由時間となっている。……にしても、柿崎、釘宮、椎名。俺をチアリーディング部に誘うというのはどういうつもりなんだ? 見学に行くのなら華やかな演技とかで見応えはあるだろうが、入部を勧めるってのはどうよ? と言うか、柿崎。逆光源氏計画とか大声で叫ぶな。
「ん? アルマー?」
そういう風に思っていると、ふと名前が呼ばれる。声のした方へと振り向くと、そこにはメガネを掛けた茶髪の少女の姿があった。俺の斜め前に座っている長谷川千雨だ。
特殊技能持ちの多い2-Aの生徒だが、長谷川は完全無欠の一般人だった。少なくても、スキル覧には魔法やら魔族やらといったものは無い。
「長谷川か。そう言えばお前も帰宅部だったな」
俺のその言葉に小さく頷き、そのまま早足で女子寮の方へと向かっていった。
一瞬追いかけて一緒に帰るのもいいかと思ったんだが。
「ったく、なんなんだよあの非常識は。あの言葉遣いでどこが10歳だっていうんだ。と言うか、そもそも日本に飛び級制度とかあったか? あれって外国だけじゃなかったか? 私の常識を悉く滅茶苦茶にしやがって。くそっ、こうなったらこの理不尽な気持ちをチャットでぶつけてやる」
と、誰にも聞こえないような小声で呟いていたので取りあえず追い掛けるのはやめにした。
小声でも人外の感覚を持っている俺には丸聞こえだったのだが。
にしても、地味系で大人しい性格かと思っていたんだが、あの独り言を聞く限りでは猫を10枚程被っていたらしい。
女子寮への帰り道、小腹が空いたので通り道にあるコンビニに寄る事にした。
やはり超から買った中華まん5個じゃ足りなかったらしい。大人の時なら訓練やら何やらでそれなりの量を食っていたが、子供になって胃も物理的に小さくなってる筈なんだがな。体育で身体を動かしたのも影響しているのか?
このコンビニは千鶴の朝寝坊によって今朝も寄った店だ。学校の近くにあるという位置関係もあり、総菜パンなんかが充実している。
その店へ入ろうとして、入り口の近くにふと見覚えのある姿を発見する。
褐色の肌に、白髪に近い銀髪。そして何よりも特徴的なのが顔のペイントだ。この少女の名前はザジ・レイニーデイ。クラスで聞いた話によると、曲芸手品部とかいうサーカス団みたいな場所に所属している関係らしい。……らしいが。
その周囲にいる黒マ
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