魔法先生ネギま!
0264話
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がするのは俺の気のせいだろうか。
「いや、自分が色物チームに入っているというのを不思議に思っただけだよ」
「そうは言っても、アクセル君がこの2-Aの中だと一番の色物だと思うんですが」
龍宮の隣でそう言ったのは、黒髪を三つ編みにして白衣を羽織った少女の葉加瀬聡美だった。超に負けず劣らずの天才であだ名もそのものズバリ『ハカセ』らしいのだが、超と違って身体能力は普通らしい。超共々茶々丸の生みの親の1人だと聞いている。
「刹那、お前はどう思う?」
1人、離れた所に立っていた少女へと龍宮が声を掛ける。
そこにいたのは黒髪をサイドポニーテールといった風にしている桜咲刹那だった。体育の時間だというのに何故か竹刀袋をその手に持ち、現在コートで試合をしている近衛へと穴が開く程強烈な視線を送っている。
ただ、それは悪い意味での視線では無くどちらかと言えば見守るような視線だ。……もっとも、その視線の強さから言うと『見守る』では無く『見守るぅっっっっ!』といった感じだが。
だが、そんな桜咲も龍宮の台詞で我に返り、こちらへと向き直る。
こいつもスキル覧には神鳴流やら半烏族やら表示されているので魔法関係の人物なのだろう。そう考えてみると、俺のチームは全員が魔法と何らかの関係を持っている事になるのか。葉加瀬ですら茶々丸を通してエヴァと繋がりがあるだろうし。
「真名、何か言ったか?」
「全く、お前は近衛の事になると集中しすぎだ。このチームが色物チームだと春日が言い出してな」
「ちょ、龍宮さん。それじゃあ私だけが悪いみたいじゃないっすか」
龍宮の言葉に焦る春日だが、桜咲は特に気にする様子も無く再び試合の方へと視線を向ける。
そこでは近衛がパスしたボールを大河内がキャッチし、そのまま飛び上がり……
「ダンク!?」
ボールをそのままゴールリングへと叩き付けてた。いわゆるダンクシュートだ。
まさか、一般の女子生徒がダンクをするとは正直驚いた。
「あぁ、お嬢様……ナイスパスです」
そして桜咲はどこか陶然とした様子で近衛の方を見ている。
「……ああいうキャラだったか?」
桜咲と会話する機会は麻帆良学園に転入してから何度かあったが、俺のイメージ的にはいつでも冷静な感じに見えていたんだが。
「さて、人間誰しも人の知らない一面を持ってるものだろう」
龍宮が微かに笑みを浮かべながら桜咲を眺めてそう言う。
そう言えばこの2人は同室だったか。
「私はこのシュートをアクセル君に捧げます!」
ちなみに、試合では釘宮からパスを受け取ったあやかが綺麗にスリーポイントシュートを決めていた。
さすがに文武両道の完全お嬢様なだけはある。あれで性癖がまともならまさに完璧なんだがな。
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