ギルド
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どうも、黒崎和也改めカズヤ・クロサキです。
この世界と目覚めてから二日が経ち、エリカの庇護化にはいった。
昨日はこの世界で生きていくため職を手に入れようとエリカと議論した結果、エリカと同じ冒険者になることになった。
理由はオレがこの世界で頼れる人間がいなかったということ。常について回ればなにかと世話してくれるだろうと踏んだからだ。
当然、冒険者は危険な職種であるためエリカは反対したのだが、オレがジャンピング土下座アーンドスパイラル土下座を成功させた結果、渋々承諾してくれた。
正直身体中がスゲー痛くてその夜は眠れなかった。
「で、うぬがカズヤ・クロサキ。冒険者になりたいとな?」
「はい。」
「ふん、エリカが見つけてきた小童か。なんでもニーチェ火山で炙られたんだとか。」
「あ、炙られた……?」
なんて転生だ。荒っぽいのも限度があるぞ。
というか、よく無事だったなオレ。
「あの、それで……。」
「そうじゃな、軽い検査をする。ついて来い。」
ギルドマスターが重そうに腰を上げ、建物の奥に入っていく。
「ほれ、ついて来んか。」
「あ、はい。」
「いってらっしゃーい。」
エリカは残るようだ。
マスターに先導されて入ったのは大きな水晶の置いてある部屋。水晶を中心にして様々な魔法陣が書かれている。まるで曼荼羅のようだ。
「水晶に手を当て、手に力を集中させろ。目も瞑れ。」
「はい。」
「うむ、行くぞ。」
行くってどこに?
「我、聖霊に代わりし代行人。この人間の真の魔の力を量られよ。」
途端に手から力が吸われる感じがして不快に思うが手が離れない。しかし、水晶から膨大な力が放出されて圧迫される。
「もう良いぞ。」
手を水晶から離れさせてマスターを見る。
マスターは水晶を見ているが、表情が硬い。何かぼそぼそ言っているがなにを行っているのか聞こえない。
「あの、マスター?」
「ん?ああ、すまんな。エリカを呼んできてくれんか?」
「わかりました。」
退出する直前マスターは水晶に触れて何かを言っていた。
程なくギルドのホールに出たが、エリカはすぐに見つかった。マスターが呼んでいることを伝え、水晶の部屋に戻る。
「呼んだ?マスター。」
「敬語を使わんか。まあいい。これを見ろ。」
マスターが水晶を指し、それをエリカがのぞくと彼女の表情も堅くなった。
「どういうこと?」
「ふむ、カズヤ。」
「あ、はい。」
「うぬは神の子か?」
「は?」
まさかばれた!?オレが転生者だと。
「魔力量が振り切れておる。儂も70近く生きているがこんなものは見たことがない。」
「私、いろんな遺跡に行ったこ
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