暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic12とうとうアイツがやって来た〜Wheel of FortunE〜
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って、傷の治療を行う。リニスが居なくなる前から用意してもらっていた塗り薬。打たれた個所を薬で塗ると、「いっ・・!」フェイトが小さな悲鳴を上げる。
「フェイト。ちょっと痛いかも知れないけど、我慢しておくれよ」
「うん・・・ごめんね」
「あたしの方こそごめんよ。もっと早く助けてあげれば・・・」
玉座の間の扉。アレが開けられないって思ったのは、あたしの心の問題だったんだ。グランフェリアのように押せばちゃんと開くのにさ。馬鹿だね、あたしは。腫れあがった個所に薬を塗り終えて、包帯を巻く。
「よし。終わったよ、フェイト」
「ありがとう」
「ほら、少し休んだ方が良いよ」
フェイトをベッドの上に寝かせて布団を被せるけど、フェイトは「休んでられない。母さんが待ってる」って起きようとする。でもここ最近、あたし達は結構大変な目に遭ってて、疲労が蓄積してる。少しは休まないといつか壊れる。そうならないために、1時間でもいいから寝てほしい。だから寝かせようとフェイトの肩に手を置いて、起き上がらないようにする。
「邪魔するわ」
「「グランフェリア・・・!」」
そんな時に聞こえてきたアイツの声。入口を見れば、グランフェリアが扉の側の壁にもたれかかっていた。まったく。気配を感じる時は怖いくらいに感じるのに、感じない時はホントに感じないなんてね。
「プレシアから依頼を受けたわ。ジュエルシード探索に、この私も参加するように、と」
「「え・・・?」」
グランフェリアの口から、あたし達にとって願ってもない話が飛び出した。
†††Sideアルフ⇒なのは†††
「それじゃあ、なのは。今日は悪いわね」
「ごめんね、なのはちゃん。ジュエルシード探し、手伝えなくて」
「ううん。バイオリンのお稽古、頑張ってね」
放課後、バイオリンのお稽古があるアリサちゃんとすずかちゃんと学校で別れて、私はひとりジュエルシード探索に向かう。今朝早く、運よく登校途中に1つ見つけることが出来て、みんなで一緒に封印することが出来た。これで6つ。それでもテスタメントちゃんの10個には届かない。フェイトちゃんはどれくらい集めたんだろう・・・?
「フェイトちゃん。テスタメントちゃん・・・」
ジュエルシードを巡って今は敵対しているけど、もっとお話しして、友達になりたい子たち。けどまずはこの争いをどうにかしないと始まらないと思う。だからジュエルシード探索をする。途中でユーノ君と合流して、気になる所を回って意識を集中させて魔力を探る。
3か所くらいを探した後、「たぶんここだよ、ユーノ君」辿り着いたのは海鳴臨海公園。まだ覚醒してないジュエルシードの気配がする。ある程度見て回って、一際強くジュエルシードの気配を感じる、夕日に
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