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連絡を入れないと。

「・・・・あの、すみません。逃げられました」

『まぁ、しょうがないわねぇ。とりあえず戻って来て、イリス。そして、彼女たちも一緒にね。事情を聴いておきたいし。ね? 今からこちらに転送させるから、もうしばらくその場で待機しておいて』

「はい・・・了解しました」

プツンと通信が切れる。うぅ。気の所為なのは確実だけど、なんか拒絶されたようで心に痛いです、リンディ艦長。こうして黙ってても居られないし、わたしの側でオロオロしてるこの子と、とりあえず自己紹介と行こうか。コホンと咳払いを1つと「それじゃ改めて」と前置き。

「わたしはイリス・ド・シャルロッテ・フライハイト。個人的にはイリスよりミドルネームのシャルロッテの方がお気に入り♪っと、そうじゃなかった。え〜と、あなたの名前は?」

「あ、えっと・・・なのは。高町なのは、です」

「ん。よろしく、にゃにょは♪」

なんて言うか、からかいたくなった。人の名前でそういうことは絶対にしないんだけどね、普段は。するとなのはは首をブンブンと横に振って、声をちょっと大きくして訂正してきた。

「違っ・・・! な・の・は、です!」

「うん、にゃのは♪」

「な・の・は! もしかしてわざと!?」

「いやいやぁ、よろしく、高町♪」

「名字!? そんなに発音しにくいの!?(泣)」

「泣かない泣かない。冗談よ。高町、なのは・・・。なのは。うん、良い名前ね、なのは♪」

初めて会ったはずなのに。その名前には懐かしい響きがあって。口にするたびに胸が高鳴って、また鼻の奥がツンとして、目頭が熱くなっていく。ああもう。いきなり泣いちゃったりしたら、変な子だって思われちゃうよ。でももう今度は抑えきれなかった。視界が涙で滲み始めて、頬を伝って行くのが判る。

「うえ!? イリスちゃん!?でいいのかな? えっと、私、変なこと言っちゃったかな!?」

「ううん、違うの!・・・時々あるんだ、急に涙が出るってことが。ごめん、驚かせたよね」

「そっか。良かったぁ。てっきり私が泣かしちゃったのかと」

「あはは。さっきまではわたしが泣かしそうだったのにね♪」

なのはの笑顔は・・・なんか良いなぁ。わたし、この子の笑顔が一発で好きになった。



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