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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic12とうとうアイツがやって来た〜Wheel of FortunE〜
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連絡を入れないと。
「・・・・あの、すみません。逃げられました」
『まぁ、しょうがないわねぇ。とりあえず戻って来て、イリス。そして、彼女たちも一緒にね。事情を聴いておきたいし。ね? 今からこちらに転送させるから、もうしばらくその場で待機しておいて』
「はい・・・了解しました」
プツンと通信が切れる。うぅ。気の所為なのは確実だけど、なんか拒絶されたようで心に痛いです、リンディ艦長。こうして黙ってても居られないし、わたしの側でオロオロしてるこの子と、とりあえず自己紹介と行こうか。コホンと咳払いを1つと「それじゃ改めて」と前置き。
「わたしはイリス・ド・シャルロッテ・フライハイト。個人的にはイリスよりミドルネームのシャルロッテの方がお気に入り♪っと、そうじゃなかった。え〜と、あなたの名前は?」
「あ、えっと・・・なのは。高町なのは、です」
「ん。よろしく、にゃにょは♪」
なんて言うか、からかいたくなった。人の名前でそういうことは絶対にしないんだけどね、普段は。するとなのはは首をブンブンと横に振って、声をちょっと大きくして訂正してきた。
「違っ・・・! な・の・は、です!」
「うん、にゃのは♪」
「な・の・は! もしかしてわざと!?」
「いやいやぁ、よろしく、高町♪」
「名字!? そんなに発音しにくいの!?(泣)」
「泣かない泣かない。冗談よ。高町、なのは・・・。なのは。うん、良い名前ね、なのは♪」
初めて会ったはずなのに。その名前には懐かしい響きがあって。口にするたびに胸が高鳴って、また鼻の奥がツンとして、目頭が熱くなっていく。ああもう。いきなり泣いちゃったりしたら、変な子だって思われちゃうよ。でももう今度は抑えきれなかった。視界が涙で滲み始めて、頬を伝って行くのが判る。
「うえ!? イリスちゃん!?でいいのかな? えっと、私、変なこと言っちゃったかな!?」
「ううん、違うの!・・・時々あるんだ、急に涙が出るってことが。ごめん、驚かせたよね」
「そっか。良かったぁ。てっきり私が泣かしちゃったのかと」
「あはは。さっきまではわたしが泣かしそうだったのにね♪」
なのはの笑顔は・・・なんか良いなぁ。わたし、この子の笑顔が一発で好きになった。
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