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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―ジェネックスを超え―
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…機械戦士は、エドの父さんじゃなく、その青い男の作品ってことか?」

 俺のその疑問に対し、エドは何故か少し首を振って否定の意を示した。

「いいや。その男が言うには……『このカードたちは、未来を救う可能性を秘めたカードたち』……だそうだ」

 未来を救う可能性を秘めたカード……
エドの言葉を心の中で復誦すると、なんだか少し、不安な心が取り払われた気がした。

 世界を救う可能性があるのならば、衛星兵器ぐらいを壊して明日香を助けることぐらい……やってのけてくれるだろう。

「……来い、機械戦士たち!」

「カモン、BlloD!」

 俺たちの叫びに呼応してモンスターが現れ、エドのBlloDを先頭に俺のモンスターたちも天へと登っていく。

「ふん、ネオスペーシアンではないザコ精霊ごときでは、ソーラを破壊することなど出来はしない!」

 機械戦士の精霊たちの強さなど解らない俺には、その斎王の言葉を判断する術はなく、機械戦士たちを信じるほかすることはなかった。

 そしてその斎王も……デッキの精霊たちがいなくなった今、親友を、三沢大地を信じるほかない。

 俺は自らの非力さを噛みしめると、三沢と斎王のデュエルを見逃さすまいとすると。

 俺たちの目の前では、遂に三沢と斎王のデュエルが始まろうとしていた。

『デュエル!』

三沢LP4000
斎王LP4000

「俺が先攻をもらう。ドロー!」

 どうやらデュエルディスクは三沢を先攻に選んだらしく、三沢が勢い良くカードをドローする。

「遊矢。三沢大地は……大丈夫なんだろうな」

 思い返してみればエドは三沢のデュエルを見る機会がなく、自分を倒した斎王の実力は解っている筈なので、三沢に対して不安な気持ちがあるのも仕方がないだろう。

「大丈夫さ。なんたってあいつは、俺の親友だからな」

 答えはセブンスターズのタニヤの際に同じく、親友を信じるということ。
オベリスク・ブルーの現主席は、俺なんかよりもよっぽど強いのだから。

 俺の機械戦士が衛星兵器を破壊するまでの足止めどころか、先に斎王を倒してしまっても不思議ではない。

「俺は《ライトロード・パラディン ジェイン》を召喚!」

ライトロード・パラディン ジェイン
ATK1800
DEF1200

 三沢の新たなカテゴリ《ライトロード》の、攻守のバランスに優れた主力たる聖騎士が召喚される。

「カードを二枚伏せ、ターンエンド」

「私のターン! ドロー!」

 冷静にいつも通りのプレイングをする三沢に対し、やはり斎王は以前とは似ても似つかぬ狂った叫び声を上げる。
あれがエドの言う、優しい斎王に取り憑いた『何か』の意志なのだろう。

「私はフィ
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