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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―ジェネックスを超え―
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ネクリボーのように会話も出来ない存在だ。

「何を話しているんだ、このザコどもがっ!」

 しかしエドの説明が終わる前に、狂った斎王が俺たちの元へと歩いてくる。
……そうだ、精霊でその衛星兵器を破壊するにしても、こいつを何とかしなければ明日香は救えない……!

 俺がデュエルしようにも、カードの精霊を出すためにはデュエルディスクを使用するほかないため、デュエルをしている余裕はない。
ただでさえ未知数のカードの精霊の力を頼るのだから、俺は今、何があるか解らない闇のデュエルをするわけにはいかない。

 しかし、明日香を助ける為にはその衛星兵器も破壊するとともに斎王を倒さねば……と板挟みになっている時、俺とエドの背後から斎王へと歩み寄った人物がいた。

 ここにいるのは斎王を除けば三人しかおらず、そして俺たちの背後にいたのは……三沢大地ただ一人。

「斎王。今度は俺とデュエルしてもらおう」

「三沢!?」

 割って入った三沢が言い放ったセリフは、斎王へのデュエルの誘い。
……エドの傷だらけの身体を見る限り、十中八九闇のデュエルだ。

「ほう? ……ソーラ起動までの暇つぶし程度にはなるか。良いだろう!」

 野球で言うところのバッターとピッチャーの間の空間のように、デュエルをするための空間を空けるために斎王が俺たちから遠ざかっていく。
その間に三沢は、俺たちの方へと振り向いた。

「カードの精霊のことなら俺は門外漢だ……悪いが、衛星兵器の方は任せたぞ。遊矢の精霊が返ってくるまで、なんとか俺が斎王を足止めする」

 そう言い残すと、三沢も斎王とデュエルをするべく、デュエルディスクを展開した。
エドは動けず三沢は精霊を持っていない……ならば、この布陣が確かに一番理にかなっているだろう。

 エドのデュエルディスクも併せて両手にデュエルディスクをつけると、デッキから九体のモンスターを選んでデュエルディスクに置いていく。
一体はエドのBlloDがすでに置かれており、このダークヒーローが戦陣を切るそうだ。


「……遊矢。機械戦士を僕の父さんが作ったというのは……知っているか」

「ああ。知ってるが……?」

 十代とタッグデュエルをすることになったあの日に、エドに聞こうと思っていたエドと機械戦士の関係性だったが、すっかり聞くのを忘れてしまっていたことだった。

「世間ではそう言われているが……あれは嘘だ」

 何故このタイミングでエドがその話をしだしたかは解らないが、気になることではあったので、そのまま黙って聞くことにした。

「僕の父がD−HEROをデザインしていた時……訪ねてきた、青いライダースーツのような姿の男性が……機械戦士たちを父さんの元へ持ってきたものだった」

「…
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