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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第19箱 壊れかけた心
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彼らが助かったとしても…もはや 関係ないだろう。
奪おうとした心には変わりは無いのだから…
この世界に来て… 毎日が幸せだった。
彼は…精神状態…で変化する異常性…
あの時は… そう言う精神状態だったのだろう。全てを壊したいっていう…
それは、
異常性
(
アブノーマル
)
というより
過負荷
(
マイナス
)
に近しいものなのかもしれなかった。
不知火は今はそっとしておくのが得策だと考えていた。
(彼の異常性は明らかに群を抜いていますが… それでも
基本
(
ベース
)
は子供… 心が壊れてしまっては元も子もありませんね…)
「わかりました… 今の君に必要なのは心のケアです。本来ケアが必要な子に直接心に傷があると言うものではありませんが… 君は良く分かっているみたいですね。 心の傷は…直ぐには治りません。時間をかけるといいでしょう。施設の方は喜んで提供させてもらいますよ。」
そう言って微笑みかけた。
「…………ありがとうございます。
そう言って、ベッドの上に横になった…
不知火はその部屋を後にした。
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不知火 side
不知火は笑っていた…
「ふふふ… これで私の悲願達成に向けてまた前進しましたね…」
笑いが…止まらない様子だ。
不知火はある情報を耳にしていた。
その情報は、普通の人ならば何のことか分からない、相手にもしないような情報だ。
だが、情報の内容…は勿論、それより…その情報の
提供者
(
・・・
)
… これが一番確信できるものだった
情報とは… 黒神めだかの情報。そして…それを上回る存在…
情報提供者の言い方によると、
『黒神めだかは勝てない存在だ。1000年に1度くらいは生まれてくる事が有る… まあ 分かりやすく言うと この世が週間少年ジャンプだと言う設定と考えたとして、彼女は所謂主人公なのさ。理屈とか抜きに勝者であることを決められている… 体質?って事かな? だから 考えなくちゃ。そういう絶対値の持ち主を倒す?方法をさ… いろいろ考えているんだけどね 不知火君 僕が悠久の彼方を見て回ったけど… 【彼】さ……。 この僕が痺れたんだぜ?それに惚れちゃった♪ 一目見てさ… 何だろうね?分かんないんだけど 異質…というか変則と言うか…この世のものじゃないって言うか… 大げさじゃないんだぜ?こんな感覚初めてなんだぜ?人外である僕が。 全てを平等と考える僕がさ。 でも、彼の心は…
基本
(
ベース
)
は ありふれた人間なん
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