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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第19箱 壊れかけた心
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と言う気持ちと同じくらい強く、
聞か無ければならないと言う気持ちもあったんだ。
「現在緊急集中治療室だよ。命に別状は無いとはっきりとは、まだ言えないがね。」
まだ、命はある。…この言葉で多少は気が軽くなったかと、老人は思ったのだが。
まだ劉一の表情は暗いままだった。
「そう…ですか…」
生気の無い表情のままそう言っていた。
「あまり気にすることは無い、とはいっても今じゃ無理のようだね… これからどうするんだい? 彼らの処理は我々が執り行った。起こったことは世間には知られていないよ。唯…君が行方不明になっていることだけを除いてはだけどね。」
そう言うとすっと立ち上がる。
「行方…不明?」
劉一は首を傾げながら聞いた。
「うむ。悪いとは思ったが状況が状況… 君とあの男達は秘密裏に処理したんだ。まだ君の家族にも伝えてはいない。家に帰ることは可能だ。但し条件はあるがね。」
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どうやら条件とは、将来…箱庭学園へ入学して欲しいとの事だった。
そして、入学の手続きも問題ないと説明をしてくれた。
「どうかな?入学金などは全て免除の特待生として迎えよう、学園に入学してくれるのならば可能な限り君の要望にも答えるが…」
それは、元々身寄りの無い劉一にとっては最高の待遇だろう。
人吉家に世話になっていることは既に不知火は調査済みだった。
故にそういう待遇にすることで、入学を促す策だった。
だが…
「……僕は 人吉家にはもどりません。 お願いが……あります。僕を… 別の施設に…入れてください…その要望を…入れてくれませんか…?そしたら、僕……どこにだって……。」
劉一は暗い表情でそう話す。
「…それは容易い事です。 ですが、なぜ戻らないのですか?人吉家は君の家族同様なのでしょう?」
不知火は思っても無かったのか、少し驚きながらそう聞く…。
「…………。」
暫く劉一は涙を眼にためながら… 目を閉じていた。
そして、口を開く。
「…あの人たちは、僕に光をくれた… 毎日毎日… 暗闇を彷徨ってた僕に… いや… 暗闇から抜け出れるか出れないかの瀬戸際に…あの人たちが手を差し伸べてくれたんだ。…それなのに…僕は…闇に…
心の闇
(
ブラックボックス
)
に囚われて…暴走してしまったんだ… あの人たちの…傍にいる資格なんか無いよ…僕は…」
涙が止まらない…
命を奪おうとした… その事に深く…傷ついているようだ。
例え、
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