暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第23話 魔の森に在るモノ
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まり、直刀と曲り刀の違いや小烏丸造り(鋒両刃造)等の代表的な物から話して行きました。口だけでは分かりずらいので、《錬金》でレプリカを作って説明をしました。何故か仕込み刀(特に仕込杖)の所が、一番食いつきが良かったです。(なんでさ?)
全て語り終った時、外を見るとオレンジ色の光が見えました。
(また徹夜してしまいました。母上に怒られますね。あれ? でも、さっきまで外が明るかったような気が……)
私がそんな事を考えていると、父上が館から歩いて来ました。
「ギルバート!! 夢中になるのは分かるが、少しぐらい帰って来い。シルフィアに殺されても知らんぞ!!」
開口一番父上の言葉で、私のぼけた頭に活が入りました。そして周りを見て、現状を冷静に分析しました。帰宅準備をしている、ガストンさん・ジャック・ポールさん・ピーターの4人を確認すると太陽の方角を確認しました。(間違いなく夕方だ)
鍛冶場の机を見ると、朝食と昼食らしき食べ物が置いてありました。と言う事は、24時間近く飲まず食わずで鍛冶場に籠りっ放しだったと言う事です。私の後ろで、困ったように声が上がりました。
「あー、やっちまったな」
「またやっちゃたね」
(またって事は、常習犯かい!! って言うか、人の事言えない。……それより母上に、なんて言い訳しよう)
「ギルバート。諦めろ。骨は拾ってやる」
「父上!! 見捨てるんですか!?」
「当然だ!! とばっちりはごめんだ!! 何のために昨日我慢したと思っている!!」
「うがぁ〜〜〜!! 母上に殺される〜〜〜!!」
私は思いっきり頭を掻き毟ってしまいました。身体は恐怖のあまり、ガタガタを震えています。しかし次の瞬間、私の思考と動きが振えごと凍りつきました。
「やあね。ギルバートちゃん。私が愛しい息子を殺す訳ないじゃない♪」
(母上!! 何時の間に!?)
私の背後に母上が居ました。とてもいい笑顔をしているのに、目が全く笑っていません。
「朝帰りはダメって言っておいたのに……。朝じゃなければ良いと思ったのかしら? 全く困った子ね。注意しようと思って待ってた私が馬鹿みたい」
この時私は、母上の機嫌を少しでも改善する材料を探すのに必死でした。父上は、目が合った瞬間に目を逸らされました。次いでサムソンさんとパスカルさんの2人と目が合いましたが、この2人では母上の暴虐を目の当たりにした事が無いので、物の役に立たないでしょう。しかし2人が持っている短刀は、役に立つかもしれません。
「母上。1日かけて短刀を打ったんですよ」
「そうなの?」
パスカルさんが空気を読んで、短刀を母上に渡しました。母上は短刀で、軽く素振りすると何処からかリンゴを取り出し
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