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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第23話 魔の森に在るモノ
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しました。家が隣なので、お互いの顔は既に知っていたのでしょう。ガストンさんとサムソンさんは、互いに軽く頭を下げただけでした。
ガストンさんが《錬金》で鋼を作っている所を、サムソンさんに見てもらいました。当然のことながら、サムソンさんは渋い顔になりましたが、完成品の鋼を見て大いに驚き考えを改めたようです。何時の間にかニコニコ顔になっていました。
次に炭焼き小屋に連れて行きました。こちらも私は作業中のポールさんとピーターに、帰還の挨拶をしました。鍛冶一家は先程と同じように、軽く頭を下げただけでした。
完成品の木炭をサムソンさんに見せ、コークスの代わりにすると伝えると難しい顔をされました。仕方が無いのかもしれませんが、時代遅れの燃料を今更使う事に余り好い気はしていない様です。……と、その前に。
「ポールさん。炭についてですが、完成品の品質に差が出る様です。主に臭いについてですが、木の種類や焼き上げ時間それと事前の木の乾燥等、いろいろと試してもらえませんか?」
ポールさんは「やってみるよ」と、答えてくれました。
さて、こちらの要件は済みました。問題は不満を抱えているサムソンさんとパスカルさんに、木炭がコークスに劣っていない事をどうやって納得してもらうかです。と言っても、実際目の前で鍛造するしかないのですが……。
最初に「知識はあっても、経験と技術が無いから鍛冶職人を呼んだ」と言ってから、鍛冶場に向かいました。
実際に炉に炭を入れ火を点けます。ほどよく火が付いたら、鞴で炉に風を送り込みます。それだけで、炭が真っ赤に燃えました。この状態で、鋼を短刀一本分だけガストンさんに分けてもらい、炉の中に突っ込みます。
そして私は、最初に大まかな説明をしました。
水減し→小割→てこ棒、てこ台の作成→積み重ね→積み沸かし→鍛錬→作り込み→素延べ→切先の打ち出し→火作り→焼刃土を塗る→焼き入れ→鍛冶研ぎ→茎仕立て→銘切り
この作業を数日かけて、詳しく説明しながら目の前で実践する予定でした。
最初は乗り気でなかった2人も、私の最初の説明で目の色が変わりました。(この時点で、アニーが逃走しました。別に怖い事ないのに何故なのでしょうか?)
早速実演を始めましたが、2人は知識だけの素人作業をする私をもどかしく思ったのか、私から道具を取り上げ2人で作業を始めてしまいました。(なんか仲間はずれにされた気分です)
行程は順調に進み暗くなってきたので、私は今日の作業を終わりにしようと言いました。しかし2人から帰ってきた返事は……。
「今更止められるか!」「中途半端は良く無いよ」
明確な拒否でした。
(まあ……良いか。しかし何か似た様な人間ばかり、ここに集まっている様な気がし
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