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ロシアの展覧会
第四章
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というのだ。
「そういうことだな」
「そうね、あんたにとってもよかったわね」
「俺にもかい」
「新しい仕事のオファーきてるわよ」
 夫ににこりとして話す。
「それも幾つもね」
「人の写真だよな」
「これまでアイドルとか女優の写真専門だったけれど」
 それがだというのだ。
「そうしたお仕事もどんどん来てるわよ」
「凄いな、じゃあな」
「ええ、どの仕事にするの?」
「具体的にどんな仕事か見せてくれるかい?」
 夫は楽しげな笑みで妻に言った。
「それから決めさせてもらうよ」
「それじゃあね」
 妻も笑顔で夫に応える、そうしてそのオファー達を見せてもらう。
 彼は妻と共にロシアの人々を撮り続けた、それはステレオタイプbなものだけではなく様々なものだった。まさにロシア人達の生の顔だった、世界の人々にそのロシア人達を見せたことで名前を知られたのである。


ロシアの展覧会   完


                          2013・3・21
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