第四章
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ナーの部屋でそのオーナーに言うのだった。
「神父様が仰る様にしてからです」
「教室の用意がさらによくなったか」
「はい、なりました」
現場にいる人間としての言葉だ。
「今まで以上に」
「そうか、じゃあやっぱりあの教室は」
「人の念が集まりやすい場所で」
「しかも人が多くいる様になったからか」
「本当に今の様にしなければ」
それでどうなっていたかというと、コーチは自分の口から話した。
「悪霊も集まっていましたね」
「大変なことになっていたか」
「そう思います」
実際にだというのだ。
「最初の幽霊話は場所のせいでしたが」
「元々念が集まりやすかったせいだな」
「はい、それで」
それに加えてだった。
「評判になって皆来ましたから」
「そのせいで余計にだったな」
「そうなりますね、神父様のお話を聞かないと」
「ああ、しかし悪いことになる前にことを済ませられてよかったな」
オーナーはこのことにほっとなった顔を見せた。
「本当にな」
「そうですね、俺もそう思います」
「悪霊が来てからじゃ厄介だからな」
そうなればだというのだ。
「済ませられてよかった」
「ですね、じゃあこれからも」
「ああ、教室をやっていこう」
「綺麗に」
こう二人で話してだった、彼等は教室に十字架等を置いたうえで続けたのだった。場所によってはそうした用心も必要ということを身に滲みて理解したうえで。
レッスン 完
2013・5・31
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