第一章
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になっているホールで皆笑い転げている。テレビやネットでも実況されお茶の間やパソコンの前でも笑いがあった。
だが優勝者はというと、これがだった。
「ううん、皆面白いけれど」
「優勝はねえ」
「この世界を最も笑わせるってね」
「これそうそうないよ」
「かなり難しいよ」
皆このことも言う、主催者のサルヤネンもだ。
採点者、彼も参加しているその席で笑いながらもこう言った。
「何か違うね」
「違うんですか?」
「こうしたお笑いじゃないんですか」
「いや、皆面白いよ」
彼自身もこう言う。
「凄くね、ただね」
「ただ?」
「ただっていうと?」
「もっと、こうね」
サルヤネンは今の芸も見ている、今度は物真似だ。
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