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カウボーイ
第三章
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スじゃないだろ」
「十九世紀だろ」
 西部劇はこの時代だ、これはもう常識だ。
「牛とか銃ってな」
「赤い川の谷間だってな」
 そうした西部劇はどれも白人だった、それでだ。
「肌の黒い西部の騎士か」
「成功するかね」
「何か史実じゃそうらしいにしてもな」
「まあ主役二人はいい感じだしな」
「監督も最近頑張ってるし脚本家もそつないしな」
 ロフティングもコルチェンコも評判は悪くない、むしろ安定感があると定評がある。
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