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我が剣は愛する者の為に
転生完了そして悲劇の幕開け
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傷の深さを考えるともう手遅れなのが分かったのか、薙刀を地面に置いて両手で子供を抱きかかえる。

「わかった。
 私が責任を持って育てよう。」

力強い言葉で女性は言う。
それを聞いた母親は力のない笑みを浮かべる。
既に地面には大きな血溜りができていた。
仰向けに倒れた女性は必死に手を伸ばす。

「ありがとう。
 この子の真名は縁。
 よろしくお願いします。」

母親は涙を流しながら、赤ん坊に最後の言葉を告げる。

「ごめんね・・・もっと一緒に居たかったけど・・・お母さんもう駄目みたい。
 縁・・・立派に生きて・・・そして幸せになってね。」

そう言うと母親の手が地面に降りていった。
その瞬間、赤ん坊は今までにないくらい泣き叫ぶのだった。
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