転生完了そして悲劇の幕開け
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せて近づいていた。
父さんは目の前の賊に注意がいっているのか全く後ろに気がつかない。
その賊の手には剣が持たれていた。
「あなた!!
後ろ!!!」
母さんがその賊の存在に気がついて、叫ぶ。
それに反応してすぐに後ろを振り向く。
しかし、その時には賊は剣を振り被っていた。
そのまま一切の躊躇いもなく、剣が振り下ろされた。
「ッ!?・・・・ぐっ・・かっ・・・・」
刺さっている・・・もう一人の男の剣が父さんの心臓のあたりに・・・・・
父さんは口から血を流し、後ろに倒れる。
死んだのか?父さんが?
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だうそだぁぁぁぁぁ!!!!!!!
〜interview in〜
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
赤ん坊の母親は目の前の事実が信じられないのか、泣き叫びながら必死に倒れている夫の元に駆け寄ろうとする。
しかし、賊の一人に押えられ駆け寄る事もできない。
「よかったな。
俺が後ろで見張っていてよ。」
「ああ、さすがにひやっとしたぜ。」
賊達は笑いながら、話し合っている。
そのすぐ横で、泣き叫んでいる赤ん坊に視線を向ける。
その顔はとても鬱陶しいそうな顔していた。
「うるさい餓鬼だな。
おいこいつ殺してもいいか?」
その言葉を聞いた母親は息を呑んだ。
父親に続き、子供まで殺されたら、考えるだけで震えが止まらなかった。
「待て、そいつは俺が殺すって決めていたんだ俺がやる。
だから女を抑えてろ」
賊の一人が母親をもう一人の賊に渡し、赤ん坊に近づいて行く。
腰にある剣を抜き、構える。
おそらく、一気に振り下ろして斬り裂くつもりなのだろう。
それを目の前にしているのに、赤ん坊は泣き叫び続ける。
「うるさい、餓鬼だな。
いい加減に泣き止みやがれ!!」
「だめぇぇぇぇぇ!!!!!」
母親は叫びながら、自分の押えている賊の腕を振り払う。
予想外の抵抗に男は簡単に手を離してしまう。
ここまで抵抗するとは思っていなかったのだろう。
母親はそのまま飛び込み、赤ん坊を抱きかかえ、賊の振り下ろす剣を赤ん坊の代わりに受けた。
賊は手を止める事ができず、容赦なくその剣が母親の身体を斬りつけた。
「おい!!!
何で抑えてなかった!!!」
賊は母親を拘束していた賊に叱咤する。
おそらく、稀に見る上玉だったのでこれからの事を色々考えていたのだろう。
対するもう一人の賊も、かなり残念そうな顔をしている。
「悪い、少し油断していた。」
もちろん、この後悔も母親を殺したので後悔しているのではなく、しっかり拘束できなかった事に対する後悔だろう。
賊達がそんな会話を
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