第一物語・後半-日来独立編-
第三十六章 風断ち行く者《1》
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うべきだろうが、左手から放たれた一打は風の壁によって防がれる。
筈だった。
風の壁の前には誰もいなかった。
誰かがいるのは、介蔵の背後だ。
「何時の間に!?」
「ふっ――!」
振り向く介蔵の背に、息を切るように吐く美鷺による一打が放たれた。
その一打は狙い済ましたものであり、喰らった介蔵は正面に吹き飛んだ。
数メートル飛ばされた後、地面で転げ回ってから止まった。
介蔵が打撃を喰らい、吹き飛んだと同時に風の壁はその形を崩し、弱い風を起こして完全に消滅した。
何が起こったのかと、皆はただ美鷺を見詰めるだけだった。
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