第70話
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情報を思い出してみる。」
「さァな。
オレの知った事じゃねェよ。」
校庭には向かい合うように生徒達が一列に並んでいて、片方の列の方で一歩出るかのように麻生が前に出ている所がテレビに映る。
「あっ、恭介だ、ってミサカはミサカはテレビに指を指してみる。
でも、何だかいつもと雰囲気が違うみたい、ってミサカはミサカは首を傾げてみる。」
「あァ?」
打ち止め(ラストオーダー)の言葉を聞いてようやく、一方通行もテレビに視線を向ける。
そこにはいつもと違う麻生恭介が映っていた。
「珍しい事もあるンだな。
あいつがこンなくだらねェ競技で真剣になるとはよォ。
そうだとすると、相手は何があっても勝てねェなこりャあ。」
「どうしてそんな事が分かるのって、ってミサカはミサカは頭に?を浮かべながら聞いてみる。」
「お前はあいつの能力がどれくらいのもんか知ってるか?」
「知ってる知ってる!!、ってミサカはミサカは妹達の一人が見た記憶を思い返してみたり。」
一方通行はテレビに映っている麻生を見ながら説明を続ける。
「アイツの能力は化け物だ。
それこそ、お前やオレが可愛く見えるくらいにな。
そんなアイツがどうしていつもやる気を出していないか分かるか?」
打ち止め(ラストオーダー)は首を横に振る。
すると、一方通行は笑みを浮かべながら言った。
「自分のさじ加減で簡単に人を殺せるからだ。
アイツの能力だとこの地球上の生物や兵器相手でも余裕でぶち殺す事が出来る筈だ。
だから、やる気を出さないようにして人をうっかり殺さないよォにしてンだよ。
棒倒しだったかァ?
こんなくだらない競技すぐに終了だな。」
「どうしてあなたはそこまで恭介の事を分かってるの、ってミサカはミサカは依然と首を傾げながら聞いてみる。」
「簡単だ。」
そこで一方通行は悪魔のような笑みを浮かべて言った。
「アイツとオレはよく似た人間だからだ。」
競技が始まる前、麻生達のクラスは作戦を考えていた。
相手はエリート校。
正面から戦っても勝てる可能性は低い。
だからこそ、奇策に奇策を考えて勝てる状況を作り出す予定だった。
「競技開始早々、敵は必ず遠距離の能力を使って近づく私達を、少しでも減らそうとしてくる筈よ。
だから、私達は念動能力を主体にして攻撃するわよ。
とりあえず、棒を支える組と相手の棒を倒す組を分けるわよ。」
制理を中心に輪を作り、作戦を考える。
組み分けをしようとした時、麻生が制理に言う。
「その作戦についてだが。
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