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とある星の力を使いし者
第69話
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め込みゃ他の学校に勝てるかいうてクラス全員でモメまくって、残り少ない体力をゼロまですり減らしちまったわい!!」

「馬鹿だな。」

「全員それが原因なの!?
 結論言っちゃうけどみんなまとめて本末転倒じゃねーか!
 麻生の言葉を借りる訳じゃないけど、馬鹿だろテメェら!!
 しかし、姫神はおめでとう!
 ちゃんとクラスに溶け込めているようで上条さんはほっと一安心です!!」

姫神というのは、上条と麻生からちょっと離れた所に立っている女神秋沙の事である。
色白で、腰まである長い黒髪の少女で、吸血殺し(ディープブラッド)という特殊な能力の持ち主。
現在はその力を封印する為、半袖の体操服の胸の中へ隠すように、首から十字架を提げている。
彼女は今月の初めに麻生のクラスに転入してきたばかりである。
姫神は逆に今時珍しい純和風の黒髪を軽く揺らしながら言う。

「学生の競技なんて。所詮そんなもの。
 専属のトレーナーとか。コーチがいる訳でもないし。」

「うっ、所詮とか言われた。」

これは完全に負けフラグだな、と麻生は思う。

「にゃー、でもカミやん、テンションダウンは致し方ない事ですたい。
 何せ開会式で待っていたのは十五連続校長先生のお話コンボ。
 さらに怒涛のお喜び電報五〇連発。
 キョウやんがあの爆発に巻き込まれたのを見て少しは気が紛れたけど、それも今のこの状況を見れば分かる通りですたい。
 むしろ、カミやんやキョウやんはよく耐えたと褒めてやるぜーい。」

言ったのは土御門元春。
生徒に見せかけた、魔術にも科学にも精通する多角経営スパイだ。
短い金髪をツンツンに尖らせ、薄い色のサングラスをかけて、首元には金のアクセサリーがジャラジャラついている。
半袖短パンの体操服と装飾品のバランスが果てしなく似合っていない。
土御門の聞き捨てならない発言に麻生は反応する。

「おい、今俺の事をキョウやんと呼ばなかったか?」

「うん?そう呼んだが何かあるかにゃー?」

「大有りだ。
 その呼び名止めろ。」

「似合っているのに勿体ないにゃー。
 気にするなよ、キョウやん。」

ぐったりとだらけながらも口はしっかり動かす土御門。
麻生はこれ以上言っても意味がないと分かり、舌打ちをして黙る。

「た、体力馬鹿の青髪ピアスや土御門ですらこの有様・・・・い、いや待て、対戦相手も同じようにグッタリしてればまだ勝機がッ!?」

「駄目だにゃーカミやん。
 なんか相手は私立のエリートスポーツ校らしいっすよ?」

ぎゃああ!、と上条は完全に地面に突っ伏す。
脳裏には御坂美琴に敗北した後に待っているであろう地獄絵図の罰ゲームが明確に浮かんでくる。
さらに麻生の罰ゲーム分を受けなければな
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