第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第15話:慎重に本物を見分ける
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し、きっと偽者リューノちゃん達と会話できる状態にする。
このまま倒したのでは気分が悪いので、本当の姿をさらけ出させる様誘導するつもりです。
「あの……ご無事ですか皆さん?」
「ありがとうシンさん。お陰で私も姉さんも無事ですわ!」
取り敢えず騙されているフリをする為、女性陣の無事を確認すると、代表してミネアさんがお礼を言ってきた。
「良かった! 将来、結婚する事を誓い合ったミネアさんに何かあったら、俺は後悔に打ち拉がれますよ!」
「まあ、嬉しい事を言っていただけるのですねシンさん。この通り私は無事ですよ?」
正直こうも簡単に引っかかると、相手するのも面倒だと感じてくる……チラリと見たウルフさんは、ウンザリ顔であらぬ方向に視線を向けている。
「あの……すみません。俺、嘘吐きました。別にミネアさんとは結婚の約束をしてません。もう偽者だと判ってますので、正体を現して下さい」
これ以上、馬鹿の相手をするのがイヤになってきたので、丁寧に正体を現す様お願いします。
『フッ! 引っかかったな馬鹿共が!』とか言うのも億劫だ。
「お、おのれ! よくぞ我らの変装を見破ったな! こうなっては実力行「うるせー!(ザク!)」…ぐはぁ〜!!」
敵のリーダー格が変化を解き、芝居がかった科白を述べている最中に、いい加減我慢が出来なくなったウルフさんが斬り殺しちゃいました。
どうしようかと考えましたが、残り2匹は俺が倒しました……
もしかしてホフマンさんは、こんな程度の低い連中に騙され、親友を信じられなくなったのでしょうか?
シンSIDE END
(裏切りの洞窟)
ウルフSIDE
この洞窟の何が厄介かって……
仲間に化けたモンスター達の、知能指数の低さにある!
奴らの相手をする俺等の身にもなってくれ……
もういい加減疲れ切った状態で洞窟内を歩き回り、開けた場所に出てきた俺達。
すると目の前に、またしてもリューノ達がこちらを伺っている。
もう見た目とか気にしないで、一思いにベギラゴンで燃やしちゃおうかな……との思いが頭を過ぎった時。
「あれ? 美女の匂いがするぞ!」
無意識に口走った俺の一言……
「はぁ? 何お父さんの真似をしてんのよ!」
反射的に異論を唱えるリューノ。
もしかして……本物?
ウルフSIDE END
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