暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第17話 悪夢と少女の苦悩
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て値段が聞けない。 姉はあまり興味は無いって言ってたのに、妹である私達と一緒にプレイしたいって、買ってくれたんだ。
そして、自分が誘った時 お姉ちゃんは、初めこそは、渋っていたけど。
『まあ、いいかな?確かに息抜きは必要だもんね? でも、レイもしっかり勉強もするんだよ? 期末試験が近づいてるんだからね』
姉はそう言うと、一緒にナーヴギアを装着した。そして、その後……示し合わせてこう言ったんだ。
『リンク・スタート』
それが……悪夢の様な出来事の始まりになるなんて、その時は思いもしなかった。
降り立ったのは、地獄の様な世界。想像していたものとは訳が違う。1人、1人……とどんどん失われていく命。
そんな世界から、抜け出せなくなってしまって……。
――……私のせいで……お姉ちゃんが……。
目の前に、お姉ちゃん……が……1人で……歩いてく……。
『……ゴメン……なさい。……ゴメンなさい……ごめ……、……怒ってる……よね? ……お願い……お願いだから……こっちを向いて…… 私、……何でもするから……。……行かないで、……お願い……』
離れていく姉を必死に追いかけるレイナ。涙が頬を伝い、脚が棒になってしまっても、決して止めない。走り続ける。……でも、それでも 姉は待ってくれない。寧ろ 離れていってしまう。
『――ま、まって……アス……ナお姉ちゃん……』
その次の瞬間だった。悪夢の終着点は。
世界は、突然真っ白に染まったんだ。色のない世界は、生気すら感じる事が出来ない。無色の地獄。そんな世界を1人で歩いていた姉が。
“パキャアアアアンッ………”
姉が、姉が……。自分の目の前で……大好きな姉が……砕けッ……。
あの日からずっと見る夢。何度見ても慣れる事はない。死ぬ事が出来ないぎりぎりの力で 首を絞められ続けているかの様に、息苦しさだけが感じる。
「―――ッ!!!」
レイナは、まるで、自分の心臓がとびはねたかの様に錯覚し、その反動で飛び起きていた。この世界で夢を見るなんて機能が付いているなんて思えないのに、見てしまう。
あの時から……ずっと、後悔しているんだから。後悔し続けても、過ぎた事は変わらない。ずっと、動悸が止まらない。
「ん……大丈夫か?」
そんな時、後ろから声が聞こえてきた。悪夢から目が覚めたその次に、声が聞こえてくる。
「っ……、だ……だれっ!」
レイナは、錯乱しそうになった。直ぐにベッドから起き上がって 声の主から距離をとった。
「どうしたんだ? ……昨日の事、忘れたのか?」
そこにいたのは、カップを片手に持っ
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