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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第17話 悪夢と少女の苦悩
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は慌てながらも起こさない様に……静かに動き、ベッドから毛布を取り出した。備え付けられている設備であり、まだまだ余分に存在する。
「………ありがと。 えと……リュウ……キ君……?」
レイナは、リュウキに毛布を体にかけてあげた。この時、初めて彼の名を口にしたかもしれない。
――……何故だろう。心に響いてくる。
レイナは言いようのない浮遊感に似た何かを感じ取りながら。
「その……借りるね。ベッド……。おやすみなさい……。ありがとう……」
リュウキに最後にもう一度 確認を取る。聞こえているとは思えないけど、そう言い頭を下げると 彼が薦めてくれたベッドに腰をかけた。
その感触。ベッドの座り心地は本当に、今までの宿の硬いベッドとは比べ物にならない。
程よく柔らかく、包んでくれている様な感覚がする。座っているだけで、これなのだから、横になったら、きっとあっという間に眠れるだろう。 レイナはそう確信できていた。
現実世界で言う、高級マット使用の高級ベッドだろう。
「わぁぁ……。ふっかふかだぁ、 それに、とっても暖かい……それに……良い匂いも……」
ベッドのシーツや布団は全て手入れしてくれているのだろうか。
思い切り潜り込む様に布団を被り、そして頭だけを外に出す。身体はぽかぽかしていて、そして この部屋特有の香り。オリーブの香り……だろうか? それもとても心地良さを醸し出していた。
「こんなところを……譲ってくれるなんて……。リュウキ君、本当にありがと、おやすみ、なさい。 ……………おねえちゃん。おやすみ、なさい……」
そして、そのままレイナもリュウキに続いて、眠りについた。
眠りに入れたのは問題なかった
眠った先に待っているモノは、どうしても同じ光景。見るのは、やはりあの光景だった。
それは、ある日の朝の事。
その日は、兄が急な仕事が入り、家を空かしていた。
兄の部屋には、数台のナーヴギアが置かれている。……兄は、これを凄く楽しみにしていたんだ。ナーヴギアのソフト《SAO》をプレイする事を本当に楽しみにしていた。。
『私達……兄妹3人で……やりたいな?』と言ってくれていた。
でも……、最初はお姉ちゃんはまるで興味無かったんだ。だから私は言った。
『きっと凄く楽しいんだよ! だって……お兄ちゃんがあそこまで言ってるんだからさ? お姉ちゃん……息抜きだって大切だよ? お姉ちゃんが毎日頑張ってるの、私知ってるっ! 私もやるからお姉ちゃんも一緒にやろっ!』
兄は、なんとナーヴギアを3つ、そしてソフトも3つも購入していたのだ。1つでも決して安くないのに、3つもとなると恐ろしく
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