暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第17話 悪夢と少女の苦悩
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。
「(………む〜)」
判ったのに どこか、納得できないレイナ。
つまり、どう言う事かというと、異性について。詳しい年齢は判らないが、明らかにまだ 若い男の子だと言うのに。どうやら、この人は思春期の男の子感性を持ち合わせていないようだと悟った。仮に、仮想空間とは言ったとしても、一つ屋根の下で男女が共に夜を明かす。そんな状況なのにこの態度だから。
「(って、あれ? も、もしかしたら…………)」
レイナは、ある事を察して、はっ! とした。
「あ……あれ? ……ひょっとして、わたしって……。彼に女として 見られてない……?」
そう思ってしまったのだ。
つまり、男同士の様な感じで意識しない問題ない。そもそも異性として見ていない。だから これだけ普通、と言う可能性もあった。……本人に確認をする訳にはいかないから、事実関係は判らないけれど……。レイナは表情を僅かに暗める。
「(―――……なのだとしたら、凄く寂しい。ものすごーーーく……。だって……おねえちゃんは、あんなに……、とっても綺麗なのに……)」
姉の容姿は、妹の自分から見ても、本当に惚れ惚れする。凛とした佇まいだってそうだ。
でも……、リュウキの寝顔を見ていたらそんな気分は吹き飛んでしまった。彼の今の顔を見ているだけで、自分の顔が赤くなるのを感じていた。
「う、ん………やっぱり、彼 すぐ可愛い顔をしてる……。こんな事、言っちゃ怒るかも……だけど」
小さく呟くレイナ。 あの初めてフードを取ったその瞬間から 目を離せず思わず魅入ってしまった。だから、レイナはついついリュウキの寝顔を見てしまう。『今なら気づかれずに、見れる』と内心思ってしまっているのは内緒だ。
もうリュウキは、数秒もしない内に、規則正しい寝息が聞こえている。 だから、もう本格的に眠ってしまったようだ。
「寝顔も……本当に。ん〜……。これは、私より歳下かな……? いや、同い歳かな……?」
リュウキの顔を覗き込みながら、レイナは考えていた。アバターに関しては、あの運命の日。全てを暴露されてしまって、本来の素顔、現実での素顔となってしまっている。
故に、この顔こそが、現実世界の彼の顔なのだ。……誤動作があったとしても、そんなにかけ離れているとは思えない。現に 自分の顔、そして姉の顔は全く同じだったから。
レイナは暫くリュウキの寝顔を見つめていた時だ。
「ん……」
リュウキの吐息が聞こえてきた。どうやら、思った以上に彼に接近してしまっていたらしい。
「ッッ!!」
それでレイナは、我に返っていた。
「わ……私ってば、なにを! お、男の子の寝顔を覗くなんて……っ。 ……え……えっとっ!」
レイナ
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