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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第17話 悪夢と少女の苦悩
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のだ。……レイナが疑問に思うのも仕方が無い。
だけど、この後が問題だった。
リュウキの言葉が問題発言。その言葉を訊いて、レイナは今度は驚きを隠せられなかった。
「ん? ああ、なんだその事か。……別に大した意味ではない。
ベッド
(
そこ
)
は お前が使うかもしれないだろう? と思っただけだ」
リュウキは、そう言うと、再び目を瞑った。
「っっ!!」
レイナは、驚いて、思わず立ち上がりそうになったのだ。
「(――――ま……まさか、自分が今日知り合ったばかりの男性宅? で安易に眠るなんてっ! そんな風に思われてるの!?)」
レイナは、そう思われているのか? とパニックになりそうだったのだ。昨日今日の付き合いどころではない。つい小1時間程前に知り合っただけであり、親しい間柄でもない。赤の他人なのに、この場所に泊まっていくなんて選択肢が自分にあると思っていたのか?と。
だが、リュウキは別にそんな難しくは考えていなかった。
「……何を驚いているのかは判らないが、別に此処から、出て行くのも良いし、そのベッドを使って、此処で眠るのも良い。それはお前の自由だ。……だが、オレは寝る場所に特に拘りは無いから、な。少しでも、ただ眠れれば良いそれだけだ。……睡眠は、ある程度は必要……だ。………じゃあ、オレはもう寝るから、な」
リュウキはそう言うと、深く呼吸をして、完全に睡眠の体勢にとった。
この世界において、他のプレイヤーの前で油断しきっているところを見せるのは良くない事だ。……確かに、宿システム上では守られているのだが、方法は無い訳じゃない筈だから。それに、どんなシステムにもバグは存在するのだから。そして、抜け道もあるだろう。だが……リュウキには、目の前のプレイヤーには悪意の類は感じないと判断したのだ。そして、仮に何かあったとしても、対処できる自信が彼には合った。だから、レイナの前で目を瞑り休んでいた。
「あ……えっ……あれ……。……あれ? ほんとに寝ちゃったの……?」
リュウキの言葉を理解しようと必死になっていたレイナはと言うと、あっという間に眠ってしまったリュウキを見て、思わず呆気に取られてしまっていた。……そして、あまり言葉が出てこない。
様々な葛藤がレイナの中で交差し 試行錯誤、色々と状況を分析してある結論に達した。
どうやら、この人は、今がどういう状況なのか 判っていないように見えた。いや、例えそう言ったとしても、返ってくる言葉は容易に予想できる。
『……ん? ただ 浴室・寝る場所を提供しただけだろう? 何を慌てる事があるんだ?』
十中八九、間違いなくそう返答するだろう。短い付き合いでも、言われなくても、それくらいはレイナには判った
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