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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第17話 悪夢と少女の苦悩
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。お、お風呂……すっごく良かったよ」
レイナは、その事については顔を赤らめながら頭を下げて礼を言った。男の人の泊まっている宿のお風呂を借りた。その事実が彼女の表情を、頬を赤く染めているのだ。
「ん。その件は別に構わない。それよりも、この後はどうするか? ……と聞いているんだが」
リュウキは、取り合えず、レイナからの感謝は受け取ると、そのままの姿勢で、表情で レイナにそう聞いた。
「えと……わた……わたしは……」
言い淀むレイナを見てリュウキは、まだレイナは何か混乱しているのか? と思っていた。
そして同時に、怒ってみたり、次には混乱してみたり、……随分と忙しい人間だとも思えていた。だが、それでも判るのは、レイナは決して悪い人間じゃないと言う事、それは間違いないと思えていた。
確かに出会いから、この間、この短い時間だったが、よく判った。だからこそ、リュウキは別に問題ないと判断した。
「まだ決まってないと……。なら 後は好きにしていい。オレはもう休ませて貰う」
リュウキは そう言うと、オブジェクト化していた情報誌をアイテムストレージに戻し、消失させると、今まで座っていた椅子から立ち上がり、直ぐ傍に備えられていた大きめのソファに腰をかけた。
「えっ……?」
レイナは少し慌てていた。
確かに、リュウキの言う通り、今後の事は、頭の中でさえ はっきりとまだ決まってない。
この場所に来た時は、お風呂に入る事で頭が一杯だったからだ。何も頭に入っていなかったのだ。だけど、今思うのは、昨日まで泊まっていたあんな酷い宿屋に再び戻るのは……、とも考えていた。リュウキが宿泊しているこの場所を見て、尚更だろう。
だが、そんなレイナの葛藤は勿論、全くわかっていないリュウキはと言うと。
「……明日は、集合時間より前に、キリトと少し会う予定がある。だから、オレは集合よりも早めにここを出る予定だ。……お前も遅れないようにしろよ」
リュウキは、そのまま腕を組み、脚を伸ばしきり 楽な姿勢のままで目を閉じた。
「え……? あ、あの……ちょ、ちょっと」
目を瞑ったリュウキを見てレイナは慌ててリュウキの傍へと寄ってくる。
「ん……?」
レイナが近づいてきたのを感じたリュウキは、片目を開ける。レイナはリュウキの顔を見ながら。
「その……、なんで、こっちのベッドを使わないの……?」
聞きたかったのは、その事である。
レイナがいる方には、本人も認めている眠りやすい大き目のベッドがあるのだ。それは見ただけでも判る程のふかふかのベッド、そして羽毛布団もある。なのに、リュウキは、それらは使用せず、備え付けられているソファーに腰をかけ、今 正に眠りに付こうとしていた
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