流星の声が聞こえるとき
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ツの馬鹿野郎が・・・。死んじまっちゃ何にもなんねえだろうが・・・」
クラインは頭を左右に振った。
「そりゃあそうと、オメエら何だよさっきのは!?」
「・・・言わなきゃダメか?」
「ったりめえだ!見たことねえぞあんなの!」
キリトがシオンを見ると、シオンはため息をついた。そして目で『言ってやれ』と伝えた。キリトが頷くとクラインたちに言った。
「エクストラスキルだよ、《二刀流》」
キリトがそう言うと周りからはおお・・・というどよめきの声が周りに流れた。
「てことはシオンもか?」
「いや、俺のは別物だよ。《クロス・オーダー》って言うんだがな」
「しゅ、出現条件は」
「解ってりゃもう公開してる」
「情報屋のスキルリストにものってないってことはお前ら専用ユニークスキルってことじゃねーか!ったく水臭ぇなあキリトにシオン。そんなすげえウラワザ黙ってるなんてよう」
「解ってりゃ隠したりもしねーよ。心当たりがどうも無くてな。一年くらい前にスキルウインドウにいきなりあったからな。キリトも大体そのくらいだろ?」
「ああ。こんなスキル持ってるなんて知られたらいろいろあるだろ、その・・・」
クラインが深く頷いた。
「ネットゲーマーは嫉妬深いからな。オレは人間ができてるからともかく、妬み嫉みはそりゃああるだろうなあ。それに・・・」
そう言ってクラインはキリトとシオンに抱きついているアスナを見て、ニヤニヤと笑う。
「まあ、苦労も修行のうちと思って頑張りたまえ、若者よ」
「勝手なことを・・・」
「まったくだ。俺らより年上ってだけなのによ・・・」
クラインは軍の連中にいろいろ言って、さて、といった感じ腰に手を当てた。
「オレたちはこのまま七十五層の転移門をアクティベートして行くけど、お前らはどうする?」
「いや、任せるよ。俺はもうヘトヘトだ」
「俺からも頼む。しばらく動けそうにない」
「そうか。気をつけて帰れよ」
クラインは再び仲間を連れて部屋の奥の大扉へと歩いていく。扉の前で立ち止まるとクラインはシオンたちに向かって振り向いた。
「その・・・キリトにシオンよ。おめぇらがよ、軍の連中を助けに飛び込んでいった時な、オレぁ・・・なんつうか、嬉しかったよ。そんだけだ、またな」
そう言ってクラインは扉を開けて仲間と共に扉の向こうに消えた。
『さて、俺もそろそろ戻ろうかな。っと、その前に』
「おい、アスナ。そろそろどいてくれ」
「怖かった・・・君たちが死んじゃったらどうしようかと・・・思って」
その声は明らかに震えていた。
「何言ってんだ、先に突っ込んで行ったのはそっちだろう」
「ほんと、無謀にもほど
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