流星の声が聞こえるとき
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も今はウィンドウもなにも写っていないため確認のしようがない。
『いや、君は生きているよ』
すると、何処からか声がした。
「誰だ?」
『ここは君の精神のそこにある世界。そして私は君の心の声のようなものかな?』
「心って自立して喋るんだな。で、その俺の心が何のようだ?」
『君と話がしたくてね、どうだい?』
「まあ、構わんが・・・」
『ありがとう。では、』
そう言ってシオンの目の前に一人の青年が現れた。その姿はシオンとは対照的な姿だった。白い髪、透き通った瞳に銀縁のメガネ、しかし着ていたのは黒いシャツとズボンだった。
「この姿で出てきたのはいささか久しぶりだな」
「俺とはまったく違うな。顔はそっくりなのに」
「ハハハ。そうだね今の君と比べれば大分違うかな。さてシオン、君に聞きたいのだが」
「なんだよ?」
「君はこれからも仲間を守れる自信はあるかい?」
シオンの心は真剣な眼差しで聞いてきた。
それに対し、シオンが出した答えは、
「当然だろ。俺はそのためにあの力を使ったんだからよ。お前も俺の心なら聞こえただろ?もう、誰も死なせるわけにはいかねーよ」
シオンの心はそれを聞いて笑みを浮かべた。
「それを聞いて安心したよ」
するとシオンの横に扉が現れた。
「さあ、そろそろお別れだ。話せてよかったよ」
「そうかよ、俺も話せてよかったよ」
シオンはドアのぶに手をかけた。
「そうだ、そういえばお前、名前あるのか?って、俺の心に聞いてもしょーがないか」
「そうだね、あると言えばあるかな。でもここはこう名乗ろう。“アルモニー”と」
「そうか、じゃあなアルモニー」
「ああ、また会える日を楽しみにしてるよ」
「来るのかねー。そんな日が」
そう苦笑いしながらシオンは扉を開けた。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
「・・・くん!シオン君ってば!!」
シオンが目を覚ますとそこには今にも泣き出しそうなアスナの顔があった。さらに見回すと隣に丁度目をさましたキリトがいた。
「いててて・・・」
「頭いってー・・・」
アスナはすごい勢いで二人に抱きついた。
「バカッ・・・!無茶して・・・!」
「・・・あんまり締め付けると、俺のHPがなくなるぞ」
「つーかあそこで無茶しないでどこで無茶するんだよ」
シオンは呆れながら言った。そこにクラインが歩み寄ってきた。
「コーバッツと、あと二人死んだ・・・」
「・・・ボス攻略で犠牲者が出たのは、六十七層以来だな・・・」
「こんなのが攻略って言えるかよ。コーバッ
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