第十一話 若き騎士と赤き忍
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
ればいけないようだ。 私は一瞬で間合いをつめると目の前の男の顔目掛けて拳を叩き付けた。
「この・・・・痴れ者がああぁぁぁぁ!!!!」
篠崎竜也は何か叫びつつも天高く舞い上がり地面に落下した。 どうやら気を失ったのか動く様子はない。 私はその男を肩に腕を回し担ぐと近くにあったベンチに連れていき、私の膝を枕代わりにしこの男が目を覚ますまで横に寝かせた。
俺が目を覚ますと其処には美しい星空が写った。 首筋がやや痛むものの顔を動かしてみた。 頭に柔らかい感触気づき顔を左に向けると最初に会った時の表情をした月詠少尉がいた。
「気が付いたようだな篠崎竜也」
「月詠・・・少尉?なんで俺こんな・・・・」
「私がここまで運んだのだ。」
「ええっと、ありがとうございます」
「まあいい。それよりも体は大丈夫か?」
そう言われゆっくり顔を動かすと、俺は月詠少尉を膝枕されているのに気が付いた。 月詠少尉のような美人に膝枕してもらえるとは思ってもなく少し驚いた。
「最後はいささか不本意な終わり方だったが、見事な一撃だったぞ篠崎竜也」
女神にように微笑む笑顔をした彼女に俺はすっかり見惚れていた。
こうして俺と彼女の最初の戦いは幕を閉じた。 だが、これから先、彼女と更に深く関わっていくとは思いもしなかった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ