第三十五話 帝国暦四百九十年の始まり
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である事と戦争に勝つ事は別ですよ」
「……」
うーん、それはそうだけど……。頭領が僕を見てクスッと笑った。僕が納得してないと見たのかな。
「正面から戦えば帝国軍が勝ちます。一時的には不利になる局面は有るでしょうが最終的には物量の差で帝国軍が勝つ、それも圧倒的に……」
やっぱり出番は無いのかな……。
「自由惑星同盟もその事は分かっているでしょう。果たしてそれでも正面から戦いを挑んでくるかどうか……」
頭領がちょっと小首を傾げている。
「挑んでこない時は……」
「厄介な事になるでしょうね、非常に厄介な事になる」
頭領はまた一口水を飲むと出立まではまだ時間が有るから少し休みなさいと僕に言った。
自室に戻りながら思った。皆が反乱軍に簡単に勝てると考えているけど頭領はそうは思っていないみたいだ。予想外に苦戦する、そう思っている。この艦隊の出番が有るのかもしれない。でもその時は帝国軍にとっては良い状況じゃない……。
うーん、迷うな……。この艦隊が活躍するところは見たいけど帝国軍が苦戦するところは見たくない。でも多分、帝国軍は反乱軍に苦戦する事になると思った。そして黒姫の頭領が動く時が来る……。根拠は無いけど何故かそうなると思った……。
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