魔法先生ネギま!
0263話
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…だったっけ?」
首を傾げている夏美を千鶴が引っ張りながら女子寮の中へと入っていく。
「あ、アクセル君。お帰りー」
寮の中に入るや否や声を掛けられた。声の方へと視線を向けると、そこには教室で俺の前に座っている明石の姿があった。他にも数人見覚えのある人物達がその周囲にいる。
「や。お帰り」
その中でも背の高めなポニーテールの少女がそう言って何故か頭を撫でてくる。
見覚えはあるんだが……さすがに一度に30人近い人数の顔と名前を覚えられる訳も無く、そのどこか優しそうな顔へと視線を向ける。
その視線に気が付いたのか、数秒不思議そうに小首を傾げていたがすぐに頷いて口を開く。
「そうだね。ゆーなから君の話は聞いてたけどさすがに転入初日にクラス全員は覚えられないか。えっと、私は大河内アキラって言うんだ。よろしくね」
「あ、そしたら私も自己紹介しておこか。えっと、私は和泉亜子いうんや。よろしくな」
大河内の隣にいた、青みがかったショートカットの少女がそう言って軽く手を振ってくる。
「あ、それじゃあ私も。私は佐々木まき絵。新体操部所属だよ。よろしくね」
と言ってきたのは大河内の後ろから顔を出した少女。桃色のショートカットヘアを頭の両端で結んでいる。いわゆるツインテールという奴か?
「アクセル君、彼女達は運動部に所属しているので普段から仲がいいのですわ」
あやかがそう言いながらこちらへと近付いてくる。
「あ、お帰りー、いいんちょ。いないと思ったらやっぱりアクセル君と一緒だったんだ」
佐々木のその言葉に小首を傾げるあやか。
「あら、どうかなさいまして?」
「いや、アスナがいいんちょを探してたんだけど、見つからないーって学校中を走り回ってたから」
「アスナさんが? 何か用でもあったのかしら?」
「さぁ? 私が体育館で部活やってる時にちょっと話したくらいだから詳しい話は聞いてないけど」
「アスナの事だからきっと高畑先生関係じゃないかにゃー?」
にしし、とでも表現できそうな笑顔を浮かべながら明石が言う。
「全く、アスナさんったら……」
そう言いながらも、どこか嬉しそうな様子のあやか。何だかんだでやっぱり仲のいい喧嘩友達なのだろう。
結局その日は運動部4人組も含めて8人で夕食を取る事になり、全員で蕎麦と天ぷらを味わった。エビの天ぷらがプリプリのサクサクで非常に美味だった。
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