蒼風の谷
おぼろに
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ことだ。」
「うるさい!」
今度はレイピアに魔力を纏わせての刺突。単純な物理攻撃が通じないなら魔法を持って倒す。
オレの手から黒い魔力が迸り次第にレイピアを包み、元の白銀の輝きは失われ、代わりに漆黒の輝きが宿る。
それをまっすぐサイモンの心臓めがけて撃つ。
狙い違わずレイピアは大剣に阻まれることなくサイモンの胸を穿ち、おまけとばかりに纏わせていた魔力は解放して追加ダメージを与える。
「ぐあぁぁ!!??」
ようやくダメージらしいダメージが入ったが、サイモンが断末魔をあげると量子状になり崩壊した。
「なん、なの?」
「魔法体、だったのか?」
あまりに衝撃的だったから油断なく警戒する。
「いやはや驚いた。あれを倒すとはね。」
突如背後から男の声が聞こえた。
振り向けばそこにはさっき倒したはずの男がいた。
「あれを破ったのは君たちが初めてだ。一応賞賛しておくよ。」
「どう、いうこと、だ?」
「魔法ということだ、平民。」
今度は反対から同じ声が聞こえ、そちらも見る。
こっちもサイモンだ。似ているだけの人間じゃない。瓜二つ、いやそれ以上にそっくりだ。
「第二ラウンドといこうか。」
「今度は手加減しなしだ。」
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