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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第18箱 「From hope to despair 〜希望から絶望へ」
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事ができる。…だと思う…」



「常人以上ね… 異常人以上だろう? 完璧(パーフェクト)ってことかい… いいね…」

 薄ら笑みを浮かべた。

あらゆる事をこなす能力…それはあらゆる分野… 学力だろうが体力だろうが… そう…

戦闘力をも直ぐにこなす事ができるということだろう。

「利用できそうだな… お前は、その後に… 黒神めだかだな。」

そう男が言ったその時…

感情が一気に高ぶる。

「おい!僕が捕まっているんだ!皆には手を出すな!」

影を縛られながらも叫ぶ。

「善吉って奴は置いといたとしても…めだかの方は利用価値があるからな、捕まえないわけ無いだろ? とことん利用してやるよ!」

「そ……そんな……!…この……… ……最初に言ってたことと… 違うじゃないか!!」

体に力を込めながら…

男を睨みつける。

「ははは!大人って奴は嘘つきなんだよ。 ひとつ勉強になっただろ? 完璧(パーフェクト)と言ってもその拘束は影を捉える異常性(アブノーマル)…。影とは常に本体と寄り添いあいながら存在している。それが?まれれば、本体も捕まるんだ。 ……見たこと無いものをいきなり破るなんて無理だ。諦めろ。悪いようにはしないさ。お前もあのガキも… まあ 多少は人体実験もさせてもらうがな… 」




“プチンッ…”




何かが… キレた。

「うわああああああああ!!!」

叫びとと共に…劉一の雰囲気が変わる。

「叫んだとこで… 状況は変わらんよ。 まあ 近隣の住民が気付いたとこで、普通(ノーマル)が何人集まったところで変わらんしな……… ん?…なんだ?」

男は…

周囲の異常に気が付いた。

地面にヒビがはいっていた。

さっきまでは無かったものだ。

「なんだ…これは?」

ヒビが…どんどん伸びていく…

「おいおい!こりゃいったいなんだ?」

影を縛っている男も驚きながら叫ぶ。

「…………………。」

劉一は唯冷たい目で睨みつけていた…

その≪影の男≫を。

その時だ!




“ボキッ…”




「なっ!」

男の右腕…影を縛っていたほうの腕がありえない方向に曲がった。

鈍い音を上げながら…

「うっうわあああああ!!」

次に反対の…腕…



“ボキンッ!”



「あぐっ!!うっ うわああ!なんだよ!!これええぇえぇ!!」

次に左足…



“バキンッ…!”



「がああああ!たっ 助け…」

男が折れた腕で必死に、仲間の方に腕を伸ばす…

そして… 右足も…

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