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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第18箱 「From hope to despair 〜希望から絶望へ」
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…動けない…」

影が捕まっている部分は両足、

自分自身の両の足も掴まれているような感覚に襲われた。

「へっ 遅いぜ。玲人よ、ライトつけんの… ちょこまか逃げられて腹が立ったぜ。」

そう言うと…

後ろの車から先ほどの男が出てきた。

「悪い悪い、でもまぁ 捕まえられたからよかったじゃねえか。」

そう言って笑っていた。

「何……!なんで…??……これ??」

劉一は動けない足に睨み付けながら言った。

「これはオレのスキル…… ≪影法師(シャドウ・マスター)≫ 影を捕らえたり逆に自分の影で相手に攻撃できたりする異常(アブノーマル)さ…… この力はけっこう特殊なんだ。自分で言うのもなんだけどなぁ……ははっ!いくら貴様でも簡単には抜け出せないだろ?」

男は勝ち誇るようにそう言い放つ。

そして… もう1人の男が近寄ってくる。

片方の影使いは劉一を動かなくさせるのに集中してるのか動いていなかった。

「さて… 我々のところにつてきてもらえないかな? 別に拒否しても構わんよ。捕まえといてなんだけどな。 オレは…君が思ってるより残酷な性格なんでね。フフフ…… とびっきりの結末を用意してあげるよ…」

悪意の塊のような瞳で見られていた…

人の目じゃない……

そう感じていた。

「くぅ… 僕をどうするつもり?」

拒否してしまえば… ひょっとしたら…

いや、この男達だったら絶対に、人吉家をまず狙うはず…

そんなの…

捕まった時点で最悪の事だったんだ…………

「フフフ… 君の異常性(アブノーマル)を知り… それを研究して更に増やすのさ、君のような有能な人材をな… それができりゃ不知火なんざ目じゃねぇ。」

そう言って… その表情は悪意から一転、まるで子供のように笑っていた。

純粋な悪党… そう認識を改めたのだ。

「まぁ… 今はたった2人の超ちっちゃい組織なのが玉にキズだけど まあそれは追々増やしていくし。」

そっか…2人か…って!!

「ええ!! 対抗組織って言ってたくせに2人なの!?」

思わず突っ込んでしまった、

だって…こんなに悪いオーラをバンバンだしながら、純粋悪っぽいし、捕らえ方だって、異常(アブノーマル)だしながらなのに。

もっと大組織だと思ってたよ! 苦笑

「あん? まあ これで3人になったんだ、細かい事は気にすんな。」

また無邪気に笑っていた。

そして無邪気な顔から邪悪な顔になっていた。

「まず君の異常性を聞いておこうか」

男は劉一に問いただす。

「僕の…異常性(アブノーマル)… 唯の万能型だよ。いろんな事を常人以上にこなす
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