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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第16話 理解不能です
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確かにレイナとパーティを組んでいる。だけど、それは このBOSS戦のみの短い付き合いだろうと、リュウキは一笑していた。
……だが、笑ってばかりいられない。確かに厄介な問題、と言えばそうなのかもしれないが、今は、それよりも考察しなければならない事があるのだから。文字通り、生死に関する件。
「第1層のBOSS……絶対に一筋縄ではいかないだろうな……。……慢心も油断もしない」
βテストの時、あの《コボルトの王》に関しては、初見にて、《眼》で視て解析していた。それは、はっきりと覚えている。どういう武器を使い、どう行動をするのか。スキルの種類などだ。
アルゴに発信してなかったのが、好ましくない事態だとは思ったが、新たにアルゴが発信した攻略本の中の情報も優秀故に、情報不足に関しては、心配はしてなかった。
かつての、コボルトの王との戦い。
それはβの時。初見だったが、十分過ぎるほどの対応は出来きたし、相手が使用してくるソードスキルに関しては、知らないままだったが、全て見切る事が出来た。
初期動作
(
モーション
)
から、全てを視る事が出来たから。
敢えて、自身のこの力、スキルに 名をつけるとすれば、システム外スキル《エネミー・スキャン》と言うのが相応しいだろう。
眼で視た敵の情報。
それは、相手のどの部位を攻撃するのが的確なのか、そして、耐久値が存在している武器の場合も、応用が効く。……武器のどの部分を攻撃したら効果的なのか? 武器や部位の破壊を狙うのなら、これ以上効果的なスキルは無い。
そして、これの最も良い所は、この世界のシステムに全く頼っていないと言う点だ。
既存のスキルで防いだりする事が出来ないから、極論すれば100層の最後のBOSSにも有効だ。……
あの男
(
・・・
)
がこの世界にいるのであれば、自分にとっての 最大最強の手段になるから。
そんな、超強力なスキル。多分、ずるい、チート。と言われるだろう力。本来は使うつもりの無かった禁じ手とも言える力。
だが、それでも、そんなのを持っていたとしても。
「………力の過信は、危険だな。……今は オレ1人じゃないんだ。………仲間もいる。……あの時とは違う。
命
(
・
)
を背負っているとも思わないとな。……仲間達の」
今は一時的、とは言っても レイナとパーティを組んだ。……そして、極論すれば、レイドを組んだ皆もそうだ。今はここが、自分にとって現実とも思えていた世界。だが、この世界は皆にとっても現実のものとなった。
――……その世界で、誰かが死ぬなんて思いたく無い。見たくない。
「恐らくは、大丈夫だとは思うが。……あのイベントBOSSよりも強いと言う可能性もあるかもしれない」
リュウキが考えるのは、あの
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