暁 〜小説投稿サイト〜
ポケットモンスターズファンタジー〜導かれし者達の軌跡〜
Reincarnation
とある家での出来事
[1/3]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
「はぁ、はぁ・・・い、急がなくちゃ・・・。 何とか連れて行くことが出来れば・・・後は、なんとかなる・・・」
ここは先程の場所から1キロ地点、速度はまだおとろえずにキープしていた。なんらかんらでここまで宣言通りの5分ほどしか経っていなかったのだが、最初とは違うことが一つだけあった。それは明らかにイーブイの浮いている高度が地面から20cm辺りまで落ちていることと、彼女、ムウマが時々ふらっとする事。だいぶキツイことが見て取れる。だが、そんな自分にムチを打って「・・・あとちょっと、あと、ちょっとなんだから・・・」っと心の中で叫ぶ。
それからのなんとか家の前に到着し、呼び鈴を鳴らす。 珍しくまだ起きているらしく、窓から赤黄色い光が部屋の中から漏れ出している。おそらく火の光だろうか。ムウマは"サイコキネシス"を弱めて運んでいた子を、近くにあった椅子の上にゆっくり寝かせた。 ここまで来るのにだいぶ乾いたが、まだぐっしょりと濡れており、身体も更に冷え切っていて、脈もかなり遅い。
お願い・・・無事でいて・・・・・・
切実にそう思った。なぜなら死なせたら何ががなくなってしまいそうな変な感覚があったから。でも、自分がどうそう思ったのかはよく分からない、表現出来ない。そう考えていると カチャリ と小さな音が鳴って、彼女は顔を上げると、そこには青い耳に黄色い身体、そしてほっぺにマイナスの記号がある電気ポケモンの マイナン だった。
「レイエルどうしたの?」
「説明はあとっ!! ごめん!!」
「うわぁっ!!!?? ちょっとレイエルっ!!」
マイナンの言葉を押し切って、レイエルと呼ばれたムウマは再び"サイコキネシス"を発動して、寝かせていたイーブイを浮かせて中に入る。そして、入って直ぐの右側の部屋にある暖炉の前にイーブイを同じようにゆっくりと寝かせた、っと同時に、
「レイエル!!話す前に人の家にずかずかと入らないでよっ!! しかもこれで三回・・・目・・・・・・そ、その子は誰?」
「さっき散歩してる時に海岸でずぶ濡れのこの子を見つけたの。 体温がとても低くて、脈も弱くて、病院行こうと思ったけど遠かったし、ましてや危ない状況だったし、木の実を取り揃えてるのモルクくらいしか宛がなくて・・・」
「・・・なんだかよくは分からないけど、そのイーブイが大変な状況なのは分かったよ。 それでボクは何をすればいいの?」
モルクと言われたマイナンは事情を聞く前はいきなり入り込んできた時には怒っていたが、聞いたら驚いた顔をして自分は何をすれば良いのか問う。すると間を開けてレイエルは、
「とにかく体温が低いからナナシの実とかヤチェの実とか凍り状態になった時に効く実無い?」
「え?どうして。だったら辛い実を食べさせたほう「いいから!!」・・・はいぃ」
レイエル
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ