第四章 空白期編
第百十五話 『シホのミッドチルダでの暮らし』
[1/5]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
Side シホ・E・S・高町
ミッドチルダで暮らすようになってはや三年、ランとレンという姉弟を迎え入れて魔術の修業と同時平行に家族として育てる事もやっているそんな最中。
来年ごろにははやての夢見た部隊設立も迫ってきているそんな時、部屋でアルトリアとネロと会話を楽しんでいるときだった。
「そういえばシホ、少しいいですか?」
「ん。なに? アルトリア」
「ランとレンですが、エリオとともに局員になる訓練を頑張っていますでしょうか?」
「そうね…。頑張っていると思うわ。
ランとレンは二人とも魔力変換資質【氷結】を持っているから割りと有利に学べると思うわ。
短期訓練校を卒業したら私の分隊に二人を入れるつもりだしね。
そしてエリオの方もフェイトは自分の分隊に入れるつもりらしいわね。
前に会った事があるキャロって子と一緒に。
歳はまだ現在二人とも九歳くらいだからあまり局入りはお薦めはしないんだけど、私達もそのくらいにすでに働いていたから何も言えないのよね」
「そうだな、奏者よ」
それで私は二人が相談してきた時のことを回想する。
◆◇―――――――――◇◆
ある日、扉がノックされる。
「はい、どなた?」
「私です。ランです」
「ぼ、僕もいます…」
「あ、ランにレン。なにか用? 遠慮せず中に入ってきていいわよ」
「それじゃ失礼します」
「失礼します…」
それで二人は中に入ってきた。その表情は真剣なものだった。
「シホさん! 少しいいですか!?」
「どうしたの? ラン?」
「はい。私とレン、管理局に入ろうと思っています。なにからなにまでシホさん達にお世話になるわけにはいかないですから」
「うん…まともな学校に通わせてもらっているのもシホさんのおかげです。
だから恩返しがしたいです」
ランと、普段は弱気であまり自己主張しないレンもそう話す。
「でも、いいの?」
「そうです。まだランとレンの二人は子供なのですからじっくり考える時間はありますよ?」
「その通りだぞ」
私、アルトリア、ネロの三人で本当にいいのかと聞く。
それに二人は元気よく「頑張ります」と答える。
「それに、私とレンはシホさんのように人の助けになる仕事に着きたいんです」
「うん…シホさんが助けてくれなかったら今の僕達はありませんでしたから…」
「そう…」
「いい志しですね」
「そうだな、アルトリアよ」
私達は二人の成長になにかいいものを感じているのだった。
「それにメールでエリオも管理局に入るって聞きましたから」
「あぁ、そういえばフェイトがそんな事を言っていたわね…」
「だからエリオ君と一緒の時期に短期訓練校に行こうと考えています」
「それじゃ三人ともまずは
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ