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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
出会い
Trick02_まるで“時が止まった”ように動きませんの
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“真上”から聞こえた。
普通ならばあり得ない位置からの声。白井は驚いて上を見た。

そこにいたのはインラインスケートを使って壁を滑るように移動する西折の姿があった。

さながら、その姿は“空を飛んでいるように”と表現できるほど自由で美しかった。

男たちも含めて、その場の全員が西折の“飛行”に見惚れていたのだが。

「風紀委員として立派かもしれませんが」

西折は男たちの2メートル前に着地し。

「即座に行動する方が優先する必要があることを」

話し終わる前には。

「覚えた方が良いですよ」

男たちの後ろに立っていた。

4人は西折の飛行も含めて瞬間移動に驚いたのだが、男たちの方は無反応だった。
無反応過ぎるくらいに反応が無かった。

「その2人は御坂さん達に任せます。動けないと思うので警備員(アンチスキル)
 通報してください」

そう言って西折は子供が消えた路地の先へと走って行った。
先程、男たちと遭遇するまではインラインスケートの滑りを使わずに走っていたので
御坂達4人は西折の後ろから追って付いてきていた。

だが、今度はインラインスケートを使い、“自転車よりも”速いスピードで走り去って行った。
人の足では追いつけない速度で疾走していった。

「今のはなんですの!?」

驚きの声を発した白井。その声で他の3人も我を取り戻して男たちに警戒した。

西折は“何もせずに”この場を立ち去ったのだ。自分たちでこの暴漢たちを
対処しなければならない。

「く、黒子! 驚くのも分かるけど、こいつらの武器をどうにかして追わないと!」

「そうですわ! あなた方、大人しく武器を! 武器を・・?」

白井は男たちの手に目を向けた。

そして気付いたのだ。先ほどから動かずに変化がない男たちの唯一の違い。

手に持っていたはずのナイフが握られていなかった。

(武器はどこに隠しましたの!?)

白井が男たちの体を見て、隠した武器がどこにあるか服装の変化を探した。
上半身。 下半身。 そして、足元。

足元にナイフが刺さっていた。

それでも男たちは拾う素振りもなく動かなかった。

男たちは先ほどから“全く動かない”でいた。

「どうゆうことですの・・ふざけているのでしたら、いい加減にして頂きたいですわ。
 痛い思いをすることになりますわよ!」

動かないことが白井の警戒心を強めた。

徐々に男たちに近づいたが、それでも男たちに反応の変化はない。

「白井さん、もしかしたら西折さんが何かしたんじゃないですか?
 立ち去るときに『動けないと思うので』とか言ってましたよ」

初春が白井の後ろの方から声を掛けた。

(確かに、そう言っ
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