大和と千李の等価交換?
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約束しないようにしよう…」
「なによー。一回ぐらい引っ掛けたっていいでしょー」
千李は大和の発言にムスッとした。
「ところでさ」
「ん?」
「転校生は千李姉さんの知り合いなの?」
大和は千李に対し自分が思っていたことを打ち明けた。確かに千李が転校生のことを知っているのはまだしも、転校生の性別ことも知っているのは不自然だと思ったからだ。
「私が帰ってくるまでドイツ軍にいたことは話しわね」
「うん」
「私はそこである中将とあったのよ」
「中将って!!かなり偉い人じゃないか!」
大和は思わず声を荒げてしまった。それを聞いた学食の生徒数人が千李たちのほうを向いた。
「ほら。目立つからあんましでかい声上げない」
「う、うん。ごめん」
「謝る事じゃないわ。それでねその中将の娘さんが大和たちと同い年で日本のことが大好きなのよ。それでよく話しててね」
「なるほど。そういうことか、でもなんで日本に来るってわかったの?本人が電話してきたとか?」
「ちがうわ。私に電話してきたのはその子の親。すなわち中将。この人、軍人のくせに超が付くほどの親バカでね」
「それで娘が心配だから面倒見てくれって電話があったんだ?」
「まぁそんな感じね他に聞きたいことは?」
千李は大和に問いかける。
「じゃあその子の性格は?」
「おやおや〜ん?狙ってるのかい大和く〜ん?」
「ちがうって。ただどんな子なのかなって思ってさ」
「ん〜。そうねぇ、まぁ基本的に真面目ねかなり真面目。だけど時々アホっぽいていうか天然って言うかそんな感じかしらね」
「アホなの?」
「まぁそこは見てればわかるわ。楽しみにしときなさい。ああそれと、その子日本大好きだけあって日本語ぺらぺらだから。まぁ若干変なところもあるけどね」
「そっか。色々ありがとね千李姉さん。あ、そうだ。放課後秘密基地に行くけど姉さんも行く?」
「秘密基地ね、そうね行こうかしら。一年で変わったかどうか気になるし」
「うん了解。じゃあ放課後にね千李姉さん」
言うと大和は席を立とうとする。が、その手を千李が掴んだ。
「待った。まだ皿片付けてないから手伝いなさい」
「……ばれたか」
その後は千李の食べたものの食器を片付けて千李と大和は別れた。
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