大和と千李の等価交換?
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ちと合流する。
「さてじゃあ。さっさと行っちゃいましょうか」
これも千李が帰ってこなければ見られない光景の一つだった。そして千李はそのまま学園まで二人を担いで登校した。
「おはよー」
千李が教室のドアを開けると中にいた生徒達に注目された。それもそのはずいまだに千李は百代を担いだままだ。それを見て驚かないものはおそらくこの学園にはいないだろう。
「あ、ああ。千李おはようで候。ところでそれは…」
すでに教室にいた弓子が千李に話しかけ、担がれている百代を指差す
「ああ。これね登校中に周りに迷惑がかかりそうだったからちょっと眠らせてるだけ」
「そ、そうか」
「まったく困った妹を持つと大変よ」
千李は言うと百代を担いだまま席に行くと百代を百代の席に座らせもう一度首筋に手刀をくらわせる。すると百代は目を開いた。
「はっ!?あれ?私はさっきまでキャップを追いかけてたはずなのにいつの間に教室に?」
「おはよう百代」
「ああ、姉さんおはようって。さっき私に手刀あてたの姉さんだろう!」
「ええ。だって周りに迷惑しそうだったし」
百代の反論の千李はあっけからんとした様子でいる。
「まったく。口でいってくれればいいのに」
「そんなこと言ったってお前は聞かないでしょう?」
「そんなこと……ない。と思う」
「弱弱しいわね…。まぁ良いわ、ああいうのはなるべく人様の迷惑にならないところでやりなさい。いいわね?」
「はーい」
百代がそう返事をすると3−Fの生徒はおもった。
「(やはり千李がいると百代がおとなしくて助かる)」と。
その後朝の朝礼で鉄心のありがたいようなお話を聞いた後今日の授業が開始された。無論千李は一限から爆睡していた。
昼休みになり千李は目を覚ます。そして大和とした約束を実現させるために2−Fに足をはこんだ。
「や〜ま〜と〜く〜ん。あーそびーましょー」
「千李姉さんそんな某漫画の敵キャラみたいな呼び方しないでよ」
「そんなことはどうでもいいのよ。ほら、さっさといくわよ」
そういうと千李は大和の手首を掴みずるずると引きずっていく。
「ああうん、じゃあキャップ後は頼んだ!」
「あいよー」
「ゲフッ。ああ〜食べた食べた」
学食の千李たちのテーブルの前には積み重なった皿の山ができていた。
「いや〜ごっそーさんね大和」
「俺の金が…」
そう朝の約束どおり大和は千李に学食を奢ったのだ。しかし、大和は失念していた。その約束に千李はどれぐらい食べるかを指定していないことに。結果大和は相当な量を奢らされたというわけだ。
「はぁ…。今度から千李姉さんとは安易に
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