大和と千李の等価交換?
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李も携帯を閉じ大きくため息をついた。
「はぁ〜。まったくあの親バカ中将は……。まぁ、クリスが来るならこれから面白いことになりそうね」
そういうと千李はスポーツウェアに着替え自室をあとにした。
早朝鍛錬が終わった千李は百代達と登校した。今日も今日とて全員集合である。橋に着いた所で一子が口を開いた。
「あり?姉様たちの挑戦者いないわね」
「まぁそう毎日来るもんでもないだろ」
「朝からやるのめんどくさいから私的には全然良いんだけどね」
千李はけだるそうに返す。千李は基本的には挑戦者を百代と同じく拒まないタイプだが、朝しかもこの登校の時間だけは邪魔されたくないのだ。
「こっちから攻め込みたい気分よね?千姉様にモモ姉様」
「ああ。じじいに禁止されてなければなぁ」
「えー。だるいから私はパス」
そんなことを三人がはなしていると…。
「じじいがどうかしたかの?」
鉄心が現れた。
「うわ、じーちゃんいつの間に」
「学長。おはようございます」
驚く一子とは対照的に大和は冷静に挨拶をする。
「うむ。おはよう。いつも孫達がせわになっておるの」
「今日は朝礼。用意があるんじゃないかじじい」
「確かにそんなこと言ってたわね。こんなとこで油売ってていいの。じじい」
「おぬしら二人は…。制服着てる間くらい敬語使わんか馬鹿者。まぁ可愛い孫だから許すっ!!」
「とんでもない学校かもしれないここ」
岳人がそういうと鉄心は岳人になにやらアドバイスしていた。そんな光景を見ながら千李は大和に話しかけた。
「大和」
「なに千李姉さん?」
「転校生の話あるわよね。それでどうせお前らのことだから賭けでもするんじゃないかと思ってね。確実な情報をあげようかと思ってね」
「マジで?その話詳しく頼むよ」
大和は千李の申し出を承諾し千李と並んで歩く。
「気になってんのは転校生の性別でしょ?」
「うん。そこがみんな気になってるところだからいい賭けになると思うんだ。それでどっち?」
「女の子よ転校生は」
「ありがと千李姉さん!」
大和はそういうとすぐさま翔一に報告しようとするがその首根っこを千李が掴んだ。
「ちょい待ちなさい」
「え?」
「情報を提供したんだから大和も私に何かするのが礼儀でしょう?」
そういう千李の顔はしてやったりといった感じに笑っていた。大和はここで初めて気づいた嵌められた、と。だが一度してしまったことは変えられない。大和は腹を決め千李に聞き返した。
「わかった。それで俺は何を提供すればいいの?」
「昼飯」
「え?」
思いもよらない言葉に大和はキョトンとして
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