第四話 後・ボス戦攻略
[5/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
と呼ばれた青年に呼び掛けるが、かなり弱っている。HPゲージは今も尚減少しており、今にもHPがゼロになろうとしたその瞬間――
「ッ! ヒール!」
ディアベルに触れながら、少年は回復結晶を使用する。まだHPが0になっていなかった為か、回復はギリギリ間に合い何とかそのHPを一瞬で満タンにするのだが――ディアベル本人はあまりのダメージ量のせいか、はたまた先ほどの衝撃のせいか、気絶してしまっている。
前線に戻って今すぐにでも指揮を執りたいのだが――また何処に取り巻きが現れるとも限らない為ここにディアベルを放っておくことは出来ず、かといって連れて行くことも出来ない。
自信のHPを見てみると――4257/7966と表示されている。これはまずいと思い、少年は自分のアイテムストレージからポーションを取り出してそれを呷る。
しかし、一秒ごとに回復する量はたったの600だ。完全回復には、あと5秒は掛かってしまうのが、何ともいえない間である。
先ほど少年は自身のアイテムストレージに、奇妙な装備が計十一種もあることを目撃した。恐らくは《ザ・ブラッディマーダー・タイラントコボルドJr》からのドロップ品なのだろうが、一体どのような装備なのだろうか?
幸い、ここは玉座の裏だ。モンスターのタゲを受けることもなければ、ポップの心配もまずないだろう。――まぁ、ゼロというわけじゃないからこそ少年もここで待機しているのだが・・・・・・。
しかし、そのような些細な確率、少年の今の好奇心の前には完全に無力だった。思わずアイテムストレージを開いてしまい、その防具の能力を確認してみると――
「ぶっ!?」
思わず吹き出してしまった。しかし、それは仕方のない事だった。今、この場にいる全員が同じ目にあっていれば、誰だってこのような反応をしただろう。
最初に見たのは、初めて子ボルド王と戦って手に入れた《メイル・オブ・ブラッディ》なのだが――部位は名前通り鎧装備。装備条件はレベル80で、性能はDEF120、VIT80、特殊効果としてHP上限値+4500、全被ダメージ緩和5%、の二つが付いており――更に筋力要求値はそれ単一で40必要というアホみたいな・・・・・・どう見てもこの第一層でドロップしていいような代物ではなかった。
鎧以外の全てのドロップ品の名称と装備箇所を言うと、頭防具である《ブラッディヘルメット》、左手防具である《ブラッディガントレット・オブ・レフト》、右手防具である《ブラッディガントレット・オブ・ライト》、足防具である《ブラッディブーツ》、腰装備の《ブラッディベルト》、首装備の《ブラッディペンダント》、指装備である《リング・オブ・ブラッディ》、お守りという他装備にあたる《ブラッディアミュレット》、盾装備である《ガー
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ