第四話 後・ボス戦攻略
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け反り判定のこと)を、スキルが終わった後の技後硬直を、無効化してしまう。
つまり、スキルを放った後の、攻撃を受けた後の隙がなくなるということだ。
厳密に言えば、そういった硬直などのシステム的に一秒未満の行動不能に陥った時に、それを解除するために連続して次のソードスキルへと繋げ、システムアシストによりシステム硬直を無効化――いや、上書きするという荒業である。
右側に居た子ボルド王の首が細剣ソードスキル《アヴォーヴ》により横一線に黒い軌跡が走り、それは宙に舞う。正面に居た子ボルド王はポリゴン片となって爆散する。左側に居た子ボルド王は、追撃を仕掛けようと剣にライトエフェクトを宿らせる。
左側に居た子ボルド王が放ったのは水平単発の基本片手剣ソードスキルである《ホリゾンタル》。しかし、水平攻撃と分かってしまえば話は簡単だ。
少年はギリギリまで膝を曲げて腰を落とし、リンボーダンスをするときの体勢になると、少年の目の前にライトエフェクトの軌跡が過ぎ去った。そしてそれとほぼ同時に、右側に居た子ボルド王がポリゴン片と化して爆散した。
相手は残り一匹。その上、技後硬直状態である。この体勢で倒すのには流石に無理があるが、この硬直状態中に体勢を立て直さない手はない。
リンボーダンスのような体勢になった時の勢いはまだ残っている。少年は床に手をつき、筋力値と現実から引き継いだ身体能力の二つのアシストを受けて無理矢理バク転をして子ボルド王の背後を取り、着地した瞬間に《リニア―》でバックアタックをし、狂うことなく喉元に命中。見事に子ボルド王のHPゲージは空になり、そしてポリゴン片となって砕け散った。
ポリゴン片が砕け散る爽快感を感じる音は、いつ聞いても耳に心地いい。
しかし、そんな余韻に浸っている場合ではない。コボルド王を見てみるが、どうやらもうすぐ一段目のHPゲージを空にする勢い。そうすれば、すぐにまたあの三体が壁からポップする。
自信のHPを確認してみると、7451/7966と小さく表示されているどうやら先ほど甘んじて受けた横薙ぎ二回で、HPを約500も削られたようだ。――いや、少年の装備している《ドレインレイピア》にはHP吸収付加という特殊能力が付いている。どれだけ回復するのか分からないが、二体の子ボルド王のHPを半分ずつは削ったのだ。実質、無傷の子ボルド王一体をそのまま倒したと同義。防具を初期装備から変えていないとはいえ、通常の者が攻撃を受ければまず間違いなくHPを5割以上削られる計算になる。
「――これ、取り巻きを近づけたらアカンな」
三体居る分、ある意味ボスであるコボルド王よりも厄介である。それが全てあちらのボス討伐組の方にいけば――少々、危ない状況になってしまうかもしれない。
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